ドイツ人留学生マルテの『つながるまち歩き』13:回想のアルバム

English Version:All Good Things



ドイツ語や英語ではよく「どんなよいことにも終わりがある」と言います。私はこの一年間、思う存分笑って、ずいぶん歩いて、たくさんの新しい人との出会いがありました。私はこの一年を経て、すでに好きだった柏のことを更に大好きになりました。しかし、この素晴らしい時間にも終わりがあります。3月に私が東京大学大学院を無事に卒業しました。そして、今後は自分の夢をより追いかけ 実現するため、自分の運命を開拓するために、重い心を持ちながら「かしわインフォメーションセンター」から一旦離れなれなければなりません。

…暗黒面~ダークサイドへようこそ

「え~~、マルテ君がインフォメーションセンターからいなくなるの~」なんてことを考えてくれている人がいたらもちろん嬉しいですが、私はこれからも柏に残り、インフォメーションセンターに顔を出す機会も作りますよ。しかし、「ドイツ人留学生マルテの『つながるまち歩き』」のシリーズを一応この記事で締めたいと思います。だって、私はもう留学生じゃないですからね。

前回の「ドイツ人留学生マルテの『つながるまち歩き12』」の記事からいろいろなことがありました。一番インパクトが強いのは間違いなく、コロナです。一時的にどこの取材へも行けなくなり、たくさんのイベントもキャンセルされました。自粛やテレワークで家を過ごす時間が急に長くなり、たくさんの人々は「お出かけしたい」 と思ったことでしょう。

光明への逆戻り

今まではだいぶ暗い話でしたね。さて、この機会を使って少しでも気分が明るくなる話ができたらと思います。「ドイツ人留学生マルテの『つながるまち歩き』」の一年間を振り返ってみて、もう一度皆さんと一緒に驚きであふれる柏の世界を再発見したいと思います。柏の人々の優しさを改めて感じる一年間。たくさん学んだり、経験した一年間。そして、もちろんたくさんの美味しいものを食べた一年間でした。

文化が人を結ぶ

シリーズの第一回の取材は一番体力がかかって、疲れる取材でした。毎年5月の頭に行われる東葛エリアという地区の伝統行事「東葛印旛大師」に一日だけ参加しました。5日間で88神社を訪ねる内、一日目で22キロほど一緒に歩かせていただきました。その一日でとても柏の綺麗な自然に魅了されました。しかし、その日の天気予報を見たら雨のマークだったのに、当日は空に雲一つなく、なんと私は日焼け止めなど1グラムも塗っていなかったのです。朝9時から午後の17時まで歩き続けて…帰ってからそのままソファに、ごろーん!

続けてたくさんの伝統行事に参加しました。私は法林寺で地獄に陥り「鳥ビシャ」で農産物の安全を願ってきました。

「手賀ばやし」は朝から雨が降ったのに、地域の大勢の人が集まりました。伝統行事の多い地域に住んでいる人々はお互いが仲良さそうですね。やはり同じ価値観を持ち、同じ故郷が好きな人々の間は絆が強くなりますね。違う時期に違う地域で行われる富勢地域の「八朔相撲」でも同じような絆、同じような地域への愛を感じました。小学生が出場する相撲大会です。普段相撲の経験がないのに、子供たちはプロのように熾烈な戦いで大人の心にまで気持ちが届きます。

Scientia est potentia

Scientia est postentia – 知識は力なり。知識だけではなく、知識から知恵を創りだす必要があります。世界は様々な知識を手に入れる場があります。それは科学、自然、音楽、芸術、すべてには同じ原則がその根にあります。人生は一度きり、様々な方向に目を向け、世界の本当の姿を探る生き方を目指しましょう。この一年間はたくさんの新しいことを学びました。柏中央図書館で宇宙の秘密を探し、柏プラネタリウムのメンバーとも仲良くなりました。図書館まつりのときは本のリサイクルバザーで私も何冊かカラフルな絵本を持って帰りました。

柏にある美術館、中村順二美術館では絵、陶器、音楽、演技までの芸術に触れ、美術館の中村館長とコミュニティーについて深い話を楽しみました。

柏の豊富な自然もたくさん訪れました。「柏観光プロダクションのフットパスツアー」では手賀沼周りの歴史深い建物や自然を歩いてめぐり、新しい仲間ができました。里山の「下田の杜」を訪問した時、私は完全に自然の世界に潜り込みました。私の一番好きな写真も下のコラージュに入っています。それは蝶々の写真です。小さくて動くものを上手く撮れるようなカメラを持っていないのに、わりと上手に撮影できたと思って、今でも気に入っています。

美味しい柏

幸せを感じる瞬間こそ、時間の流れを早く感じるものですね。私が一番幸せを感じるのは、食べるときです。この「つながるまち歩き」の一年間は本当にあっという間に過ぎてしまいました。つまり、私はこの一年間でいろいろな所でいろいろな美味しいもの食べたということです。「雨の日の珈琲」「トライバルカカオ」では、コーヒーとチョコレートの高級な豆の世界に浸ります。2020年の頭に新しくオープンした「Path – Travel and Eats」は独自の革製品ブランドの他に美味しく可愛いバブルワッフルやカラフルなヘルシースムージーが楽しめます。

大人でも思う存分楽しめるイベント、かしわウイスキー&カクテルフェスティバルはたくさんの美味しいカクテルを試飲して、たくさんのおしゃべりができる場です。私でも10杯以上のカクテルを試飲しました。もちろん、仕事のためにしっかり味見をする責任がありましたからね。

このように盛りだくさんの楽しい日々も、必ず過ぎていくものです。そろそろ「ドイツ人留学生マルテの『つながるまち歩き』」のシリーズも一緒に終わらせなければなりません。この記事で一年間を振り返り、楽しかったこと、学んだことがもう一度心に浮かびました。お別れの悲しさはもちろんありますが、それでも毎日やってくるこれからの日々に集中し、今後の新たな楽しみを考えたほうがいいですよね。これは「さよなら」ではなくて、ただの「またね!」ということです。せっかくなのでドイツ語でも、「Auf Wiedersehen!」。いつかまた楽しくご一緒に「まち歩き」をしましょう。

2012年から在日しているドイツ人留学生のマルテです。マルちゃんで大丈夫です。

麗澤大学を卒業して、今は東京大学の柏の葉キャンパスで研究しています。

柏の優しい人が大好きです。柏の色々な場所やイベントを取材して、さらに柏のこと好きになりました。
記事や写真を通して、柏の綺麗な自然と人々の活動を紹介して、他の人も柏のこと好きになることを願っています。


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Kamon かしわインフォメーションセンター

かしわインフォメーションセンターは柏駅前にあり、誰もが気軽に立ち寄れるまちの情報拠点、「柏のまちのコンシェルジュ」として、柏市内を中心に近隣市町から千葉県各地の地域・観光情報のご案内と情報提供をしています。

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