ドイツ人留学生マルテの『つながるまち歩き』6:星空のお散歩

柏プラネタリウム

星空のお散歩

綺麗な星空を見上げ、宇宙の謎に夢中になると、自分の存在感が薄くなるようなことを感じたことはありますか。その瞬間で人生のすべての悩みが軽くなり、精神が整うと思いませんか。残念ですが、街の光で空が明るくなって、星が見にくいですね。しょうがないと思う人もいると思いますが、柏ならほとんど本物の星空と同じように見える(しかも、なんと入場無料の)プラネタリウムがあります! 柏中央図書館の2階にプラネタリウム室があり、科学の理論(本)と実践(プラネタリウム)が同じ場所でできるとは「さすが柏」だと思いました。 柏プラネタリウムは日本の3番目小さいプラネタリウム(悔しい中、数年前までは2番目小さかったらしい)、むしろ本物の星空よりも星が近く感じる、特別な経験ができるところです。

星空物語
柏プラネタリウムの上映はストーリーのように出来ていて、早い夕方の夜空のシーンから始まります。 プラネタリウム内はまだ明るくて、リラックスさせる優しい音楽が心を落ち着かせます。ナレーターの滑らかな声がスピーカーから耳に入って、そして身体に響いて、鳥肌が立ちます。ナレーターは一人だけではなくて、数人が順番で話して、録音でもなくて、生のナレーションで雰囲気が他の私が知っているプラネタリウムと全然違います。より一層、身近に感じて、最初の瞬間から柏プラネタリウムのことが好きになります。 空間が暗くなると、今までドームの端っこに映っていた太陽が消えて、少しずつピカピカする星々が見えてきます。もともとプラネタリウムが好きな私の心が和らいで、その星空さえ見れれば人生が幸せ、『生きていて良かったね』と思います。 プラネタリウムの旅は星座の解説からスタートします。星座の丁寧な説明でとどまらず、その星座の背景にある様々な文化の神話も教えてくれるスタッフが聞き手の興味をとても上手引っ張り出します。話している人はこれが仕事だからやっている印象ではなくて、このことが大好きだからこそ話も大変上手だと本当に感じます。

30分ほど経つと空間が一旦また明るくなって、一つの選ばれた神話が映像やイラストに合わせて細かくピックアップされています。今回(2019年9月15日)の話はグリシャ神話の『オルフェウスの琴』でした。興味ある人はぜひこちらのリンク(『オルフェウスの琴』)をクリックして、詳しい話を読んでみてください。 話は一つ以上、次は月替りのメインのテーマの話に移って『宇宙開発ー宇宙ビジネスの現状と未来』について学びます。海外の大きな会社『SpaceX』や『Blue Origin』や、私も知らなかった日本の会社の宇宙開発やビジネスアイデアなどが紹介されます。「近い未来は大金持ちの人ではなくても、一般の人でも宇宙旅行に行けるかもしれない」を聞くと、私がとてもわくわくします。安全に宇宙に旅ができれば、あなたは行きますか?

部屋がもう一度暗くなって、輝く星空が戻ってくると心が喜び、気付かない内に笑顔になります。タイムラプスでの星の動きがとても綺麗です。朝の星空になるとまた太陽が出てきます。目がゆっくり慣れていくように部屋が徐々明るくなります。綺麗な星空や星座の説明などを楽しめるだけではなくて、大変勉強になる面白い話もたくさん聞けて、本当に充実した1時間です。

チームの力
柏プラネタリウムを運営する『柏プラネタリウム研究会(代表・駒井仁南子)』は宇宙が大好きな有志メンバーで動いているグループです。私が取材の時にプラネタリウム室に入った瞬間、いらっしゃる人数ですごいびっくりしました。運営スタッフ(社会人)の他に、撮影練習中の若い顔も多くて、東京理科大学の他、理系(天文学や物理など)の学生がほとんどです。撮影の前は大変忙しいと思いますが、皆さんが集まってきて、私と話してくれて、「大学一年生の若い人なのに、意識が高くて、素晴らしい」と思いました。話したメンバーの一人ひとりがとても熱心で柏プラネタリウムがとても愛されている場所です。映像も説明も、ナレーションの声やイントネーション、すべてが心を込めて作られていた気持ちが溢れるほど心が暖かいプラネタリウムです。上映で紹介される神話や話は月替り、テーマを選ぶのは『柏プラネタリウム研究会』の皆さんです。年齢や専門、社会の立場などに関わらず、一人ひとりの声が大切です。仕事で忙しい社会人、研究に集中している大学院生、海外に移住した人なども、メールだけで手伝うメンバーもいます。撮影中の滑らか解説できるようになるまで、運営スタッフと一緒に若手のメンバーが多くの勉強や練習を積み重ねて、より感動させるナレーションになります。

その日に集まった柏プラネタリウム研究会のメンバー(左奥から一人目は私ですけど…)

希望の場所
一人のメンバーは小学校3年生からずっと親と一緒に柏プラネタリウムに通っていて、今は大学1年生で『柏プラネタリウム研究会』のスタッフとして活動しています。若い頃からプラネタリウムに通っていたからこそ、宇宙や科学が好きになって、今は科学者への第一一歩を踏み出せました。 柏プラネタリウムは今まで何人の人々の人生に影響を与えただろう。これからもきっとたくさんの人に夢を与えると思います。『柏プラネタリウム研究会』の皆さんが続けて頑張って欲しいです。

ちょっとした歴史
なんで柏中央図書館のなかにプラネタリウムがあるのかを考える人もいろと思いますので、少しでも答えになるように『柏プラネタリウム研究会』の人に伺いました。ちょうどプラネタリウムが全国にブームになった時期に柏中央図書館が建てられました。きちんとした教育ができる環境を作るため、図書館の一部をプラネタリウムにする計画があったそうです。したがって、柏中央図書館と同時に1976年5月01日に柏プラネタリウムも扉を開きました。最初は教育委員会の先生の他に柏市役所の職員で柏プラネタリウムが運営されました。教育委員会の先生が柏プラネタリウムから引退してから職員だけでの運営が段々厳しくなって、15年前ほど『柏プラネタリウム研究会』が作られて、時間に渡って今のような形になりました。

言葉が足りない
柏に本当に素敵なアットホームなプラネタリウムがあります!スタッフの皆さんがとても暖かくて、プラネタリウムの星空が綺麗、扱う神話や話が面白くて、その上なんと入場料がありません! 今まで行ったことのない人も、行ったことある人ももちろん、ぜひ『柏プラネタリウム研究会』を応援して、たくさん柏プラネタリウムに遊びに行ってください。 私も絶対また行きますから!

基本情報

上映スケジュール:柏プラネタリウム研究会ホームページ

場所:千葉県柏市 柏5丁目8-12 柏市立図書館本館 二階 プラネタリウム室


掲載情報は2019年09月15日の取材時のものです。

掲載内容が変更になる場合もございます。あらかじめご了承ください。

取材・執筆・撮影:デットジェンス・マルテ

2012年から在日しているドイツ人留学生のマルテです。マルちゃんで大丈夫です。

麗澤大学を卒業して、今は東京大学の柏の葉キャンパスで研究しています。

柏の優しい人が大好きです。柏の色々な場所やイベントを取材して、さらに柏のこと好きになりました。
記事や写真を通して、柏の綺麗な自然と人々の活動を紹介して、他の人も柏のこと好きになることを願っています。

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Kamon かしわインフォメーションセンター

かしわインフォメーションセンターは柏駅前にあり、誰もが気軽に立ち寄れるまちの情報拠点、「柏のまちのコンシェルジュ」として、柏市内を中心に近隣市町から千葉県各地の地域・観光情報のご案内と情報提供をしています。

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