ドイツ人留学生マルテの『つながるまち歩き』12:新しい道の開拓『Path』

English Version:Forge a New Path

Path

はじめに

人間は精神と身体でできています。両方が同じように大切だから、きちんとケアする必要があります。少し大げさに聞こえるかもしれませんが、両方を癒すメニューはここにあります。甘いバブルワッフルで精神が喜び、たっぷりの野菜が入っている健康的なスムージーを飲むと身体に必要な原材料が取れます。さて、ここはどこか?ご紹介します。

柏駅西口の国道6号線沿いに新しい、こだわりの強い秘密基地が誕生しました。すでにこの間行ってきた2つのお店、『雨の日の珈琲』と『トライバルカカオ』の次に、「柏レザー」の“お父さん”の飯島暁史氏が『Path – Travel and Eats』(パス・トラベル・アンド・イーツ)を開き、6号線沿いの職人文化がさらに濃くなりました。お客さんが楽しめるメニューや商品を用意するだけでなく、環境への影響を配慮し、持続性のあるお店を目指しています。

Path ― 新しい道を歩もう

柏の手作り革鞄ブランドSHOP『NUIZA縫EMON柏』(ぬいざえもん)(ホームページ)発信で、『Path』が2020年1月6日にオープンしました。バブルワッフルとカフェとレザーのキーワードを使い、お客さんがアドベンチャーに行きたくなるようなサービスとメニューを提供しています。お店の外側に設けられた可愛いテイクアウト用ウインドウから、店内のインテリアの様子を覗くことができます。オープンの時につけたのかもしれないですが、窓の上からガーランドが垂れてきます。私の頭の中に勝手にサーカスのイメージが出てきます。カラフルでとても楽しい印象が残っています。

扉を開けると、ガラスの向こうの大きなレザーのピースとドアに書いてあるロゴがぴったり合う、人気の写真スポットが出来上がります。店内の雰囲気もレザーのインテリアと一貫します。勝手にまた違うイメージが私の頭に出てきて、今回はインディアンキャンプの生活を想像し始めます。どこを見てもカラフルなレザーの飾りと商品が目に入ります。一方で、家具の色はクラシックな白と黒、彩のあるレザーとのバランスが整っています。

バブルワッフル ― 文化の誕生

クレープを食べたことがない人はなかなかいないと思いますが、バブルワッフルなら食べたこともなく、聞いたこともないかもしれない。最近大人気のバブルティー(タピオカ)と関係はありますか? …いいえ、関係は一応ありません。バブルワッフルはクレープと似たような生地が使われています。しかし、クレープよりも生地の分量が多くなって、いろいろな中身に合いそうな新商品です。

『Path』は甘いものが好きな私のような人を大満足させます。バブルワッフルの生地は甘すぎず、クセもなく、どんな口にも合うと思います。そのまま、生地に粉砂糖だけかけても食べたいです。そのおいしい生地に新鮮な千葉県産のイチゴ、バニラアイスと甘口のホイップクリームを包むと、甘党天国のメニューが出来上がります。

そして、甘いワッフルよりも一番注目すべきメニューは、地元の「柏幻霜ポーク」が使われている、食事のようなワッフルだと思います。ただの豚肉ではなくて、ブランド豚の肉が入っています。味もぴったりだし、お腹もいっぱいになります。

どんなバブルワッフルを頼んでも、口に入れる瞬間に、目が大きくなり、食材の新鮮さにびっくりしますよ。ぜひ、好きな味のバブルワッフルを食べてみてください。

スムージー仲間

おいしいバブルワッフルで気分が良くなってから、体にも優しくしたい。そしたらスムージーはぴったりです。グリーンスムージーとレッドスムージーの中から選べます。スムージーというと「ヨガですね」のようなイメージがあるかもしれないけど、スムージーはそれ以外もいろいろな面がありますよ。例えば野菜ジュースを買う人も結構いると思いますが、ジュースは糖分を気にする人もいます。ジュースは食物繊維がほとんど入っていないからです。スムージーなら食物繊維がたっぷり残って、体に入ってくる糖分をうまく吸収できます。野菜嫌いな子どもや男性でも飲めます。スムージーは体に優しいし、野菜で出来ているから、環境にも優しいし、いいじゃないですか。

『Path』のスムージーは材料として千葉産の野菜や果物しか使っていなくて、レシピが丁寧に組み立てられています。ちなみに、私が飲んだのはグリーンスムージーでした。ワッフルと同じように、スムージーもバランスよく整えています。甘すぎず、青っぽくもないです。濃厚さも完璧でとても飲みやすいです。しかも色が強くて、『Path』のスムージーが輝いています。

実は私も何年も前から自分でスムージーを作っています。アメリカやドイツの海外ではスムージーはすでに普及していて、1食分の代わりにスムージーを飲む人もいます。食事を医療の補完として使う人も少なくないです。日本はまだそこまでスムージー文化が普及していないですね。『Path』のようなお店がきれいなおいしいスムージーを作るからこそ、柏発信で新しいスムージーの流行が始まる可能性もあると思います。

心からの接客

かなりメニューを褒めましたけど、本当に褒める必要があるのは、オーナーの飯島さんと店長の竹原さんです。お店に入る瞬間の優しい挨拶、取材するときも最初の瞬間から友達同士で話しているような雰囲気を与えてくれて、とても落ち着きました。オーナーの飯島さんはとても話しやすい人です。竹原店長もずっと優しい笑顔で話してくれるし、すごく楽しい取材でした。

飯島さんは『Path』のほかに柏でもう2つのところも運営しています。柏レザー株式会社の代表で『NUIZA縫EMON柏』というブランドで革鞄や他のレザーの商品を生産し、販売しています。もうひとつは南柏にある居酒屋『海月』(くらげ)です。

飯島さんはもともと松戸出身ですが、若い頃から買い物のときによく柏に遊びに来たそうです。「お店やビジネスを始めるなら絶対柏がいいと思った」と飯島さんが教えてくれます。地産地消をより大切にしたく、2016年に「柏レザー」の商品が誕生しました。そこから今年(2020年)1月に新しいお店(Path)とともに新しい同名のレザーブランド(Path)も始まりました。話すときはとてもフレンドリーで、常に新しいアイデアを考えているような気がします。もちろんすべてが楽観的ではなくて、これからの景気やレザー業界の職人劣化に対しては不安もある一方で、新しいお店で会社の業務内容をさらに広げていく飯島さんを尊敬します。不安を感じるときこそ前に進み、問題を突破するしかいですね。

『Path』の竹原店長もとても感じのいい人です。長年『海月』で調理をし、1月から『Path』に移動しました。お店のバブルワッフルやスムージーなどの“お母さん”です。ワッフルの生地やスムージーの材料の割合などを丁寧に考え、どんなお客さんでも楽しめるメニューを作った人は竹原さんです。

柏の誇り ― 柏レザー

柏『NUIZA縫EMON柏』で2016年に「柏レザー」のプロジェクトが始まりました。バブルワッフルに入っている「柏幻霜ポーク」は食べ物だけではなく、革製品の素材として飯島さんに使われました。柏にある養豚農家『惣左衛門』と組んで、ブランド豚の皮革を使い、レザー製品を作ります。養豚農家からもらうときはまだ毛がついていて、皮膚から革に加工されるのは東京の会社だそうです。ちなみに、『Path』の玄関にある大きなレザーのピースは豚の1頭分だと飯島さんに聞きました。

東京から戻ってくるレザーを、カバンや財布や名刺入れなどにする人も飯島さんです。ビジネスマンとして新しい商品やブランドを作り、職人としてより良い商品を目指して、価値が高いものを作ろうとしています。

そして、麗澤大学の6名の学生も半年ぐらい『NUIZA縫EMON柏』で飯島さんの下で修行を積み、下のような商品を作り上げました。その学生たちが作っている商品もなんと『Path』で販売しています。

レザー・ストラップ・メリット

最近の社会では「持続性」がよく出てくるキーワードだと思います。それに従うように、いろいろなお店がマイカップを導入しました。『Path』にはマイカップではなくて、マイレザーストラップがあります。持ち帰り用のカップにつけると、普通のプラスティックカップでもかっこよくなります。お店のオープンの時に配っていたストラップを持っていくと割引してもらえます。私も飯島さんにマイレザーストラップをいただきました。せっかくもらったので、また『Path』に行くしかないですね。決まりです。

千葉の循環型社会

循環型社会の定義は、有限である資源を効率的に利用するとともに再生産を行って、持続可能な形で循環させながら利用していく社会のこと。

その定義のように、『Path』は持続性を考えたうえで開かれ、使われている素材はすべて千葉県産です。野菜や果物はすべて県内、レザーの元は柏です。消費者も主に柏市民だと思います。市内や県内で生産と消費が行われ、県内の経済にもいい影響が及ぼされているだろうと思います。『Path』に行くと、柏のローカルな経済も千葉県の経済も支えることができます。おいしいメニューにそんな付加価値もついているので、行くしかないじゃないですか。そういうわけで、マイレザーストラップをもって、今度はレッドスムージーを買いに行きますね。

基本情報

Path – Travel and Eats:

  • 住所:柏市明原2-6-5クレシェンド1F
  • 電話番号:04−7197−2135
  • 利用時間:10:00〜18:00
  • 定休日:毎週木曜日
  • URL: Path – Travel and Eats


掲載情報は2020年03月10日の取材時のものです。

掲載内容が変更になる場合もございます。あらかじめご了承ください。

取材・執筆・撮影:デットジェンス・マルテ

2012年から在日しているドイツ人留学生のマルテです。マルちゃんで大丈夫です。

麗澤大学を卒業して、今は東京大学の柏の葉キャンパスで研究しています。

柏の優しい人が大好きです。柏の色々な場所やイベントを取材して、さらに柏のこと好きになりました。
記事や写真を通して、柏の綺麗な自然と人々の活動を紹介して、他の人も柏のこと好きになることを願っています。

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Kamon かしわインフォメーションセンター

かしわインフォメーションセンターは柏駅前にあり、誰もが気軽に立ち寄れるまちの情報拠点、「柏のまちのコンシェルジュ」として、柏市内を中心に近隣市町から千葉県各地の地域・観光情報のご案内と情報提供をしています。

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