田舎育ちなので田んぼでおたまじゃくしや、ザリガニとかを捕まえていたけれど、
田植えは初体験です!!
ワー○マンで、それっぽいグッズも買い込んでいざ、下田の杜へ。
~下田の杜って、こんなところ~
柏市の自然拠点として位置づけられている「下田(しただ)の杜(もり)」は、その地形、自然環境、文化遺産、農耕文化など、古くから日本に残る里山の風景がコンパクトに収められているところです。
作物を育て、それをいただき、古農具を使い、生き物や植物と触れ合います。
自然と人間が共存することの大切さを知る、また様々な知恵を得ることができる、美しい里山です。
未来を担う次世代に「下田の杜」の自然環境、里山に残る農業の営みなどを伝えることにより、里山に対する理解を深め、里山の風景や環境の保全を将来担う人々が増えてくることを目指して、NPO法人下田の杜 里山フォーラムの方々が、教育支援活動も行っています。
子どもから大人まで楽しめる里山・交流の場として地域との関わりを大切にしている開かれた場所である「下田の杜」。
だからこそ、訪れる際には、ルールを守り貴重な自然環境に配慮して楽しみたいですね。
<NPO法人下田の杜 里山フォーラム>
https://shitadanomori-satoyamaf.org/
南柏駅からバスと徒歩で20分
今回は柏市の2つのボーイスカウトの子どもたちと一緒に、田植えを体験します。
天候にも恵まれ、みんなで集合して、田んぼへ入る準備開始。
田んぼの底に石があったりすると痛いので、裸足では入りません。
では、長靴!?
いえいえ、すぐに泥に長靴が埋まってしまい大変なことに。
実は履き古した靴下を麻ひもで縛って入るんです。なんと、スゴイ!!
足にフィットして、動きやすく麻ひも縛ることで、泥の中でも脱げません。
下田の杜の熟練者の中には、地下足袋なんて方もいました。
広場から田んぼまで移動し、まずは畦に腰かけて"稲作名人”からお話を…。
「昔は、お米(白米)というのはとても貴重で、家族の人数も今よりもっと多かったから、白米に麦を混ぜて、食べていたんだよ。ご飯を残すと、親に『なんで食べきれる量をよそわなかったんだ!!』って叱られたもんだ。今も昔も農家さんが、端正こめてお米を育てていることには変わりないから、みんなも大切に食べて欲しい。」
麦飯ってとろろご飯の時くらいにしか食べないので、逆に特別感がありますが、昔は白米100%が特別だったんですねぇ。
下田の杜の方の田植えのデモンストレーションを見せてもらったら、子どもたちの出番。いよいよ、苗をもらって田んぼに入ります。
あちらこちらから、「キャー!」「ワァー」と歓声!?悲鳴!?が上がります。
見ている大人たちもワイワイ、ガヤガヤ!大盛り上がり。
それでも、自分が苗を植える位置につくと、真剣なまなざしで田植えを始めます。
三角の田植え定規に沿って3~4人が横一列になって苗を植えていくので、誰か1人早くても、遅くてもうまく進みません。
田植えをしながら歌う民謡『田植え歌』は田の神をたたえて豊作を祈願するためのものですが、歌を歌いながら、みんなで田植えのリズムを合わせていたのかもしれないなぁ~と、昔の農作業に想いを馳せました。
淡々と苗を植える子もいる一方で、泥の中泳ぎ回る子なんかも出始め、ワチャワチャ楽しそう。
洗濯のことなんて気にしない自由さが良いね!!
でも、子ども達が植えられる範囲は終わったので、大人と交代です。
私も、子どもたちがキャイキャイ言いながら苗を植えているのを見て、楽しそう~と田んぼに入ったわけですが…。
どうしよう、全く動けない(;’∀’)!!!
私だけ、泥沼地獄。
片方の足をどうにか抜いても、もう一方の足が自分の体重で深みにハマり、転ばないようにするので、精一杯。
子どもたちは泥にハマっても体重が軽いので、簡単に抜け出せるんですね~!
もう、自分の体重の重さを呪いましたよ。
最近、美味しいものばかり食べていたツケが思わぬところで、回ってきました。
下田の杜の方々は、人生の大先輩たちばかりなのですが、さすがに慣れてらっしゃいますね。
悪戦苦闘するgamiちゃんを横目に、スイスイ田んぼの中を進んでいきます。
これが泥パックだったら良いのにな~
うぬぬ。
みんなで泥を落として、田植え終了です。
節水のためにいきなり水道水で洗うのではなく、田んぼ近くの池であらかた泥を落とします。
桟橋に腰かけて、池の生き物たちを驚かせないように、そぉっと足をいれる子どもたちの
優しさよ。
子どもたちに田植えの感想を聞いてみると、
「楽しかった~!!」「冷たかった」という感想に交じって、「最初は怖かった」という声も。
底も見えない、何がいるかわからない、そんな田んぼの泥の中は子どもたちにとって、未知の世界。
足を踏み入れるのはドキドキします。
でも、新たな一歩を踏み出して、植えた苗は愛着が湧くというもの。
普段経験できないことを『できた!!』という達成感もあったみたいです。
下田の杜は、敷地内の湧水を引き入れて水が循環するようにしているので、
雑草の種子が落ちても、根を張る前に流され、夏場の雑草抜きはナシ!
稲刈りをする秋まで、稲の成長を見守ります。
台風や猛暑にも負けず、すくすく育っておくれ~!
秋の収穫が今から楽しみです。
ーおまけー
田んぼの仕事は、4月の田起こしに始まり、田植え、ネット掛け、稲刈り、脱穀と作業をして、最後に餅つき(下田では「ヒメノモチ」というもち米を育てています)をし、藁でしめ縄やリースを作り、そこまでで一連の作業となります。
今回は4月のうちに下田の杜の方々が『田起こし』をしておいてくれました。