本記事をご覧の皆さん、「キャンプ」と聞いて、何をイメージするでしょうか?
家族や仲間で外でBBQなどをしてワイワイ楽しみ、大きいおしゃれなテントで宿泊するといったレジャーキャンプを想像すると思います。
私が事業として行っているキャンプは「組織キャンプ」といい、組織キャンプとは、キャンプという手段を使って、野外の特性を活かした様々なカリキュラムやアクティビティを行い、事前に決めた目的を達成することで学びを得るキャンプのことです。
1914年創業の老舗アウトドアブランド「ogawa」が運営するキャンプ場「ogawa GRAND lodge FIELD」。
フィールドでの「そとあそび」を通じて、アウトドアの楽しさを多くの方に知ってほしいという思いで作られたキャンプ場だそうです。
キャンプ場は、芝がきれいに整備され、広々とした空間で自然を大いに感じられる印象でした。炊事場やトイレもきれいに清掃されていて、キャンプ初心者の方も気兼ねなく楽しめる予感がします!
キャンプ場に併設されている「ogawa GRAND lodge FARM - グランドロッジファーム」には、いちご農園があり、いちご狩りが体験できます。ただし、シーズン(12〜5月)のみ営業とのことで、今回のキャンプでは断念しました。次回は、いちご狩りシーズン中にぜひ来たいですね!
まずは、テントとタープをみんなで協力しながら設営します!
テントの入口を風が吹く方向と向かい合わせにならないように設営するのがコツ。
強風でテントが吹き飛ぶリスクを避けるためです。
次はタープを貼ります。タープは日差し&雨対策に有効なキャンプギア(キャンプ道具)です。
シワにならないようにピンとタープ生地を張ることで、日陰の面積を最大限に広げることができ、雨が溜まってタープが崩壊するリスクも避けることができます。
夜ごはんで使う玉ねぎ。普段なら切り捨てる玉ねぎの皮を水で煮詰めて、玉ねぎの皮から出た煮汁でガーゼを染色するクラフトを体験してもらいました。
ガーゼの一部をランダムに輪ゴムでしばり、染色される部分と染色されない部分をつくり、綺麗な模様を作ることができます。
さぁ、どんな模様に仕上がるかな?
30分ほどガーゼを煮込んだ結果、綺麗な模様のガーゼが完成しました!
ちょっと模様が薄くなってしまいましたが、子供たちは自分たちで作ったことによる満足感を得るとともに、食材に無駄な部分がないことを学びました!
野外炊飯の基本的は料理はカレーライス!!
最小限の食材で、美味しくて豊富な栄養を摂取できるメニューは、野外活動における生活技術の勉強に最も適しています。また、薪を使った炊事を行うことで、自然のものを有効活用することの重要性(自然の理解)、焚き火の熱さ(危険予知)の体験、そして、水の無駄遣いに対する考え(環境への配慮)を学んでもらいます。
まずは焚き火をするための薪割り体験。
刃物を使い方を学び、ケガに十分に気をつけて、細い薪、中くらいの薪、太い薪を作ります。
飯盒にお米をセットし、カレーの食材を準備できたら、いよいよ焚き火の火つけを行います。
コストの低い新聞とマッチのみを使い、細い薪に着火したあと、徐々に太い薪に火を移していきます。
じゃーん!飯盒で炊いたお米とカレー!自分たちの力で作ったキャンプ料理が完成しました!
この後、ミニキャンプファイヤを予定していましたが、強風のためキャンプファイアは危険と判断し、中止しました。リスクを回避し、時には予定していたプログラムを中止する判断をすることも組織キャンプでは重要な考え方です。
22時には就寝になります。
キャンプ場にはマナーがあります。同じ場所をさまざまな人が共有していることを自覚し、周りの人に迷惑がかからないように、消灯時間になったら灯りを消して、静かに就寝しましょう。
決まった時間に起床し、生活習慣を身に付けます。
キャンプにおいては、使った寝袋を朝に乾かし、キャンプギアの寿命を少しでも長くすることを意識しましょう。この日は夜も風通しがよくテントなどに結露もまったくなかったので、特にキャンプギアを乾かす作業は省略しました。
7時から、朝ごはんづくりです。
今回は、牛乳の空き箱を使ったホットドッグ。昨日の活動で消費した空き箱にホットドッグを入れて火にかけると、ちょうどよく温まったホットドッグができます。
9時に帰宅準備完了!
この日は35℃以上の猛暑のため、キャンプサイトの片づけを子供たちに行わせるのは熱中症のリスクが高かったたため大人たちだけで撤収は完了させました。来たときよりもきれいにサイトを片付けることはキャンプ場のマナーです。
チェックアウト時間に合わせて、無事にキャンプギアをすべて車に積み込み、1泊2日の「リサイクルキャンプ」は終了となりました。参加した子供たちは、さまざまな経験を積み、「物を大切に使うこと」を自然の中で活動し、心身的に楽しく学ぶことができたと思います。
いかがでしたでしょうか?キャンプを使った教育はとても幅が広く、特に青少年の成長を促すため、野外活動体験をさせて学ぶことを推進しています。
私が所属している柏市キャンプ協会ではこうしたキャンプを軸としたイベントを行い、キャンプの楽しさや学びの重要性を広める活動をしています。
ぜひ、この記事を参考にして、ご家族や仲間たちでキャンプを使った教育に興味を持ち、柏市キャンプ協会主催イベントやキャンプインストラクター資格を受講するなど「組織キャンプ」に触れあう機会のきっかけになれば幸いです。
ここからは、今回のリサイクルキャンプとは直接関係ないですが、せっかくogawa直営のキャンプ場に来たので、売店でおもしろいキャンプギアがないかチェックしました!どれもおしゃれで魅力的なキャンプギアばかりです!買いたい…
施設名:ogawa GRAND lodge FIELD
住所: 〒270-1465 千葉県柏市手賀1618
電話番号:04-7170-4486
定休日:なし
Instagram:@ogawa_grand_lodge_field
NPO法人・千葉県キャンプ協会
NPO法人・千葉県キャンプ協会理事兼柏市キャンプ協会副会長
キャンプネーム(あだ名)は「けんちゃん」!
ファミリーキャンプやソロキャンプ経験を経てキャンプを使った野外活動教育に興味を持ち、キャンプインストラクター、キャンプディレクター2級、そしてキャンプディレクター1級の資格を取得し、千葉県を中心に様々なキャンプ事業で指導者として活動中!某キャンプギアメーカーのオンラインサロンメンバーにも所属し、ビジネス観点でのキャンプ事業についても勉強中!
ぜひ、柏市キャンプ協会主催イベントにご参加していただき、キャンプを通して一緒に楽しく野外教育について学びましょう!