柏市では土地利用の変化や地下水の過剰な利用などで、湧き出し量が減ったり枯れてしまった場所や、谷津の田んぼの埋め立てなどで失われてしまった名も無い湧水がたくさんあります。。地下を通って湧き出す湧水は、年間通じて水温変化が少なく、15 度前後で夏は冷たく、冬は暖かく感じます。この環境でしか生息できない生きものが、長い年月にわたり、命を繋いで生きています。人との湧水のかかわりも深く、伝説の巨人「でいだらぼっち」の足跡は湧水地として現在も伝わっています。イボが取れる、体調が改善する、などの効用が伝わる湧水もありました。もし、自分の住んでいる近くに湧水があるなら、それがどこからきて、どこに流れていくのか想像してみるのも楽しいですよ。そこにどんな生きものが生息しているのか、ぜひ探してみてください。
今回は、なかでもアクセスしやすい 4 つの湧水から【松ヶ崎湧水】ご案内します。
〈ナビゲーター〉川瀬 美幸さん (文章中『M』)
〈同行人〉ハラデテル・いなば(文章中『稲』)
柏駅から探検!
柏駅西口~大堀川防災レクリエーション公園
徒歩 19分
距離 1.5km
呼塚のバス停から徒歩 5 分ほど歩くと、「大堀川防災レクリエーション公園」へ出られます。
「大堀川リバーサイドパーク」は、大堀川沿いに整備された遊歩道で、多くの人がウォーキングなどを楽しんでいおり、春には里親により植えられた桜並木が楽しめます。
※トイレと駐車場は「大堀川レクリエーション公園」に有ります。
大堀川防災レクリエーション公園~木崎橋
徒歩 9 分
距離 700m
木崎橋~松ヶ崎城跡入口
徒歩 6分
距離 500m
ちょっと距離はありますが、大堀川からのお散歩に最適です。
(北柏駅からバスのルートも有)古代、手賀沼が「松ヶ崎城跡」の下あたりまで水をたたえていました。
台地上の高台を重要な見張りの場所や敵からの侵入に備える要塞のように使用していたと言われています。
ぜひ台地の上に立ってご先祖様の気持ちになってみてください。。
(現在は飲料用ではありません)
住所 柏市松ヶ崎字腰巻 457-1松ヶ崎城跡
木崎橋を渡り、左手にコンビニを通り過ぎて右の道へ進みむと大きな物流倉庫が右手に現れます。そのまま進み大きな道に出る手前左側の奥に石段が見えます。そこが松ヶ崎城跡入口です(木崎橋から 500m)
稲︓石段を登りきると、正面には竹林が。柔らかな日が差す空間です。ここには、江戸時代から人々に信仰された「松ヶ崎不動尊」があったそうです。
台地の上からの見晴らしは、ずっと見渡すことができ、遠くの雷雲が近づくのが見えました。
古墳時代から中世。そして現在と、ここからの景色はそれは変わったことでしょう!
江戸時代初期まで、手賀沼や利根川は「香取の海」の一部でした。
内海の江戸を結ぶ交通の要に、「松ヶ崎城」がありました。
当時、滝のように流れ出る湧水は人々の喉を潤したことだと思います。(稲)
株式会社トキワ
NPO 法人 かしわ環境ステーション
NPO 法人 こんぶくろ池自然の森
千葉県自然観察指導員協議会
いなば
kamonかしわインフォメーションセンタースタッフ
二重顎と三段腹を所有。最近五十肩も取得。バブル世代のちょっと下の世代。
10 歳の娘とアウトドアに挑戦してみたいと思っているが、一緒に「あつ森」にはまり中。