ちいさな「ゆうび」 ―こんな居場所があります― 第4回 まず親が元気になろう!

柏マニアNo.
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杉山
スギヤマ
麻理江
マリエ
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ゆうびでは不登校やその他、子どものことに関する相談を随時行っています。来園しての相談のほか、電話やメール、ZOOMでも可能です。

今年度に入って相談件数は軒並み増えました。コロナも影響しているようです。「学校での制約が増えて、もともと我慢して行っていたところ、もう無理がきかなくなった」、「自粛生活からそのまま、なし崩し的に行かなくなった」、「コロナが落ち着いたことで緊張の糸が切れたのか、無気力になった」などさまざまです。

                             

 

親御さんの不登校に対する考え方も、「学校になるべく早く戻したい」という方から、「学校にはもう行かなくてよい」という方までさまざまですが、どのご家庭にも大体共通する願いは、「子どもが家族以外と関われる場がほしい」ということです。

家にばかりいて、他人とコミュニケーションがとれなくなるのでは・・・と焦るお気持ちはわかります。しかし、「学校に行かないなら、すぐフリースクールなりどこかに通わせなくては」というのは、少し立ち止まってみてほしいと思います。

 

 

お子さんの状態が、「買い物などちょっとした外出もしたがらない、部屋に籠っていることが多い、学校やフリースクールなどの話題を強く嫌がる」などがあれば、今はお家に居たい時期なのかもしれません。

そういう状況のご家庭の場合、ゆうびもお子さんに通ってもらうより、親御さんの後方支援のような形の方が力になれることがあると感じます。

お子さんがずっとお家にいるというのは、親御さんにとってなかなかしんどいものです。この先どうなってしまうのか、周りの子はみんな学校に行っているのに・・・と心配や孤独感が募ることもあるでしょう。

 

 

そういったとき、ゆうびには「不登校生の胸の内を想い支援の手立てを探る会」(通称:探る会)という親の会があります。その歴史は古く、20年以上前からある会です。この会はゆうびの学園生の保護者だけでなく、一般の方で不登校生を持つ親御さん、支援に関心のある方などどなたでも参加できます。お茶とお菓子をいただきながら、それぞれのご家庭の課題、今困っていることなどをお話いただき、参会者でざっくばらんに話し合います。話したくなければ聞いているだけでも結構です。

お子さんがもう大きくなり、不登校の嵐の時期を過ぎた先輩お母さんにも参加してもらい、アドバイスをいただいています。スタッフがあれこれ言うよりも、親御さん同士の「うちも同じ!うちはこんな風にやってみました・・」という意見はとても貴重で、うちだけではないんだという想いが親御さんをほっとさせるのだと思います。

 

不登校の時代はいつ終わるのか、長い道のりかもしれません。お子さんと家族が楽しんで生きていけることが一番とゆうびは考えています。まずはお母さん、お父さんが心を元気にできるように、ゆうびはこれからもサポートしていきたいです。

この記事を書いた人

杉山
スギヤマ
麻理江
マリエ
プロフィール

フリースクールゆうび小さな学園スタッフ。

北海道出身。大学卒業後、2005年JYVA(日本青年奉仕協会)ボランティア365事業をきっかけに『フリースクールゆうび小さな学園』に出会う。

さまざまな個性を持つ子ども・若者に囲まれて目からウロコの日々を過ごす。1年で地元北海道に戻るつもりが、ゆうびから離れられず、気付いたら15年以上。

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