こんにちは松本克敏です。
いよいよ最後の投稿となります。
第1回ではコーヒーの焙煎士になるまで、第2回ではコーヒー焙煎大会について書かせていただきました。
最後はどんなことをマニアとして書こうか考えました。
バーのことも書きたいし、実行委員として自ら開催したイベントのことも書きたいし、でもやはりコーヒーのことを書くほうが、今の自分に通じているし一貫性があるかと思いますので、コーヒーのことについて書きます。
ということで、実はコーヒーの講座をパレット柏で3年前から取り組んでいます。
その他にも道の駅しょうなんさん、柏の葉T-SITEさん、また知り合いに頼まれ柏市内の近隣センターで開催したこともありました。街中で生徒さんに偶然出会ったときに、先生なんて呼ばれることもしばしばあり、つい振り向いてしまう自分が照れくさくもあり、驚いています。
さて、そんなコーヒー講座は、4つの内容にフォーカスをして開催しています。ブリュー(抽出)、フレーバー(香りや味)、ロースト(焙煎)、ハーベストオペレーション(収穫精製)です。
この大枠4つを知れば、コーヒー購入にあたり知るべき知識の全体的なことがわかり、いよいよ自分の好みのコーヒーに近づくことができると考えています。
そして何より注力しているのは!
抽出による違いを知るグループワークです。
さて、ここで質問です。コーヒーの飲み比べをしたことはありますか?
講座に参加された一般の方たちには必ず聞くんですが、ほとんどNOです。
もちろんコーヒー関連の仕事をしている人はやっていますね。
今、コーヒーの味わいの幅はとてつもなく広がっています。
それもそのはず、ワインの精製方法を取り入れているのだから。
ワイン好きの私としては、今のコーヒーワールドにワクワクしています。
思い出すのはあのCM
「ダバダ~ 違いの分かる男○○ゴールドブレンド」
懐かしいCMであり、そして今こそ聞いてほしい!
ということで、どうぞー 「https://youtu.be/EpMP9KI0LH8?si=rs40gVKGbKgYgErO」
なぜコーヒー講座をやりたいのかには理由があります。
「2050年問題」なんて言葉は聞いたことありませんか?そのころには日本でコーヒーが飲めなくなると言われています。
理由その1 温暖化によるコーヒー収穫の減少
理由その2 世界的なコーヒー需要の増加
理由その3 コーヒー生産農家の後継者問題
などが言われており、いよいよ日本のコーヒーの未来はヤバいです。
なんて思っていたら、肌感もうすぐにでも飲めなくなりそうです!それは温暖化によるコーヒー収穫の減少速度が速まっており、価格が過去最高となりました。
当然のことながら円安の日本は買い負けしています。残念ながら今まで普通に購入できていたコーヒー生豆がすでに手に入りづらくなっています。
いつまでコーヒー屋さんができるかなぁ、なんてことを考えたりするときも・・・汗
それはさておき、そんなこんなで少しでもコーヒーの味わいの幅を知ってもらい、もっともっとコーヒー業界の楽しさを盛り上げていきたいなんて柏の片隅で頑張っています(笑)
① ハーベストオペレーション(収穫精製)
生産国ではコーヒーチェリーから種を取り出す方法として様々な技術を用いて精製されています。
大きくは“ウォッシュト精製”“ナチュラル精製”になります。が、もう現地ではどうなっていることやら。
「アナエロビックファーメンテーションナチュラル!」強そうな技名のような精製もあるんですw
② フレーバー(香りや味)
土地それぞれの気候風土の影響を受けて様々なフレーバーをコーヒー生豆は宿します。
ワイン業界で言えばまさにテロワール!
③ ロースト(焙煎)
コーヒー生豆のもつテロワールフレーバーを引き出し、個性あふれるコーヒー焙煎が求められます。
④ ブリュー(抽出)
コーヒーの個性を引き出すために様々な器具が世界各国で考えられて、販売されています。
美味しかったコーヒーを再現できるようなコツがあり、覚えればもっと楽しくなります。
今お気に入りのコーヒーはタイ国のフアイチョンプー地区で生産されたコーヒーです。
中煎りの焙煎度合に仕上げた豆からは、熟した様々なフルーツの香りとラム酒のようなアルコールフレーバーが特徴的で、口に含むとまろやかでトロリとした口当たりで、アフターフレーバーも長く、冷めてくると熟したフルーツの様な酸味が楽しめるコーヒーです。
さらにバーテンダーとして知識を活かしたコーヒーを開発しています。
新たな味わいを目指して創作するカクテルのように、カクテルコーヒーを創作し、少しずつですが販売を開始しています。
ローズ香るコーヒーはとても好評です。バーテンダーとしてもとても嬉しいです。
また最近の健康志向の高まりの中で、コーヒー業界ではというとカフェイン以外に注目されている成分があります。ご存知でしょうか、“トリゴネリン”という成分が血管機能改善や記憶力の向上など健康効果が期待されているようで、浅煎りのコーヒーに多く含まれると言われています。
最近芸能人の名前がなかなか思い出せないという方、浅煎りのコーヒーを飲みませんか?
話は最後になりますが、先日柏マニアナイトに話し手として出させていただきました。
この投稿と同じく、“あまり考えずに”受けてしまい大変な思いをしました。
頼まれごとは試されごとという言葉があり、“はい”か“YES”でここまできた私にとってこの「マニア」という響きはとても危険な言葉でした。
kamonスタッフの方から、ある種の誘惑をちらつかせて耳元で囁かれて脳内に入り込み、神経を包み込んで麻痺させてからYESと言わせてしまう、そんな感覚になっていたのです。
「マニア = ある物事に熱中している人、熱狂者、または躁病」
半分麻痺した脳内状態のまま、柏マニアナイト前夜をむかえても、話の内容が定まらない夜が過ぎていきました。“私が”なのか“参加者が”なのか、どっちがマニアなのかわからなくなる狂った羅針盤のような一夜を過ごし、結局一睡もできずに当日を迎えることになりました。2時間を躁病のように話しまくりました。
無事に終わり、その夜のIPAビールはとても美味しく、話の内容はあまり覚えていませんが、自分を取り戻すことができたことはよーく覚えています。
まとまらない話になりましたが、このような機会をいただきましたkamonかしわインフォメーションセンターさんに感謝申し上げます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。