フランス人エムリーヌの日本生活3:フランス人が食べてみた日本のお菓子〈後編〉:洋菓子対フランスのお菓子

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フランス人エムリーヌの日本生活3:フランス人が食べてみた日本のお菓子〈前編〉:和菓子との出合い

English version: Experiencing Everyday Life in Japan with Emeline 3: Discovering Japanese Sweets with Our French Coworker Part 2: Yōgashi VS French Desserts

こんにちは!フランス人のエムリーヌです!

前回の記事では、和菓子について話しましたが、今回は洋菓子について話したいと思います。

洋菓子は単なる日本で売られている海外のお菓子だと思っていましたが、実は日本人の好みに合わせた海外風お菓子です。

フランスはお菓子が名物ばかりでなく、文化の一部だと思われています。だから、日本に来て洋菓子を食べてみたら、あまりにも違いがあって驚きました。

「モンブラン」って何?フランス人が意外と知らない!

日本では、洋菓子といったらモンブランでしょう。でも実は、フランスでは意外と知られていないケーキです。モンブランはもともとイタリアのお菓子だそうですが、17世紀くらいにフランスに登場して、フランスの伝統的なお菓子の一つになったそうです。

しかし、今はあまり人気がないと思います。最近、有名なパティシエさんがモンブランを復活させようとしていますが、まだあまり知られていない気がします。生まれてから24年間くらいフランスで生活していた間、食べたことがなくて、見たことすらありませんでした。

フランスで「モンブランというデザート」といったら、全く違うものをフランス人は思い浮かべます。ケーキより、とろけるクリームプリンのブランドのことを先に考える人が多いと思います。このプリンはいろいろな味があるし、昔からあるブランドが作っているし、ほとんどフランス人全員が知っているデザートだと思います。だから、私も日本に来て「モンブラン」を聞いた時はそれを思い出しました。まだ食べたことがありませんが、日本に来てフランスの伝統的なお菓子を初めて知ったとはちょっと不思議ですね!

苺ショートケーキは?

日本で他に人気のあるケーキは苺ショートケーキでしょう。西洋では各国にそれぞれの「苺ショートケーキ」があると思います。フランスでは「苺ショートケーキ」ではなくて、「フレジエ」(Fraisier)という名前で、「苺苗」という意味です。


果物が大好きなので、ケーキを食べる時は果物が入っているのを選びがちです。だから、ある日友達とケーキを食べに行った時、ショートケーキにしてみました。苺がたくさん食べられるのを楽しみにしていましたが、苺があまり入っていなくて、ホイップクリームの味しかしなかったから少しがっかりしました。友達にそれを伝えたら、それは普通だと言われてびっくりしました。

フランスのフレジエからけっこう離れています。まず、フレジエの中にホイップクリームではなくて、クレームムースリーヌというバニラ味のカスタードに近いクリームが入っています。そのクリームが甘くて重そうに見えるかもしれませんが、実はクリームより苺のほうがたくさん入っているので、クリームの甘さと苺の甘酸っぱさのバランスがちょうどいいと思います。


日本では、フランスと違う洋菓子がいくつかあります。例えば、「パフェ」が挙げられます。日本でのパフェは、背の高いグラスで出てくる甘い具が加わったアイスクリームです。フランスのパフェは、卵黄に砂糖とホイップクリームを混ぜて凍らせるアイスクリームに近いデザートで、伝統的にコーヒー味ですが、現在はいろいろな味のパフェがあります。

自分にとって当たり前なものが日本で違うものを示しているのを知ってびっくりしましたが、やっぱり海外で生活するうえで面白いことですね!

フランスといったらクレープ!

洋菓子だと呼べるかどうかはよくわかりませんが、日本で初めてクレープを食べた時は驚きました。クレープはフランスでよく食べられているもので、街歩きをしたらクレープを販売するところに出合いやすいです。クレープはフランスのお菓子の象徴なので、日本では全く違うものになっていることがびっくりしました!

初めて日本に旅行をした時は、クレープ屋さんの前を通って、びっくりしました。クレープの中に入れる具の種類がたくさんあって、1枚のクレープに具を何種類入れても大丈夫なので、フランスといろいろ違いました。

フランスでは、具が一つか二つしか選べなくて、選べる種類も少ないです。よく出てくる具はヘーゼルナッツチョコレートペースト、ジャム、砂糖、マロンクリームやホイップクリームくらいだと思います。種類がもっとあって、いろいろ入っているクレープを販売する店もあると思いますが、基本的にはクレープの皮が十分に味わえるために中に入れるものが少ないです。

日本のクレープは違います。果物やホイップクリーム、またはケーキまで、具がたっぷり入るクレープになります。クレープ自体がアイスクリームのコーンみたいな役割を果たしていて、クレープの中にあるものを味わえるものです。

フランスと日本のクレープは違いすぎて、なかなか比べられないと思いますが、皮のほうにこだわりがある方はフランスのクレープのほうをおすすめします。甘いものを食べて、クレープ1枚でお腹いっぱいになりたい方は日本のクレープのほうがいいと思います。


この記事で、日本とフランスのお菓子についてお話ししました。和菓子はもちろん、洋菓子もフランスのお菓子とだいぶ違いますが、新しいものを食べてみて、いろいろな違いを気づくのは面白いと思います。

柏にカフェかスイーツを売っている店がたくさんあるおかげで、いろいろ新しいものを味わうことができました。kamonかしわインフォメーションセンターではいろいろなお店が載せているぐるめぐりMAPがあるので、ぜひぜひご覧になって、柏に美味しいケーキなどを食べに来てください!

この記事を書いた人

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エムリーヌ
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プロフィール

フランス出身のエムリーヌです。覚えにくい名前なので、エムちゃんとよく呼ばれています。

2019年9月に、修士論文の研究をしに交換留学で日本に来ました。慶應義塾大学の三田キャンパスに通っていましたが、最初から柏に住んでいます。地元が割と小さい町で、東京より柏のような町のほうが心地よさそうでしたから。まだ柏のことがそれほど詳しくないのですが、kamonでアルバイトを始めてから、毎日柏について新しいことを学んで、柏のことがだんだん好きになっています!

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