柏やさいに魅了されて2:援農ボランティアで知った農業の裏側「規格外野菜」

柏マニアNo.
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小野
オノ
エリカ
エリカ
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第1回目では柏の農業に興味を持ったことを機に援農ボランティアに行くようになり、知らなかった農業の現実を目の当たりにしたときの体験を、お話ししたいと思います。

 

私が初めて援農ボランティアに行ったのは2022年7月の今から1年前です。

7月は枝豆が旬を迎え、初めての援農ボランティア(以下、援農)では枝豆の葉をはたいたり、枝豆の選別作業をさせていただきました。

普段できない体験で、無心になって作業したのが今でもいい思い出となっています。

その日採れた枝豆を自宅で食べたとき、その美味しさに子どもたちと感動しました。

その後も行けるときは週に1回、援農に参加し、いろいろな農作業を体験させていただきました。

毎回、新たな発見がありますが、去年の10月に大根の収穫の時期に行った援農で、規格外野菜の現状を目の当たりにしました。

畑から大根を収穫し、洗う作業をしながらA品(市場にでるもの)とB品(規格外野菜)に選別します。

こちらがA品
こちらがB品

こちらもB品

B品は市場には出荷できないため、無人販売所で販売するか、それでも売れなかった場合は廃棄するしかありません。

1回の収穫で、B品だけでなく市場に出せないものがこれだけ出ることもあります。

 

普段、見た目のキレイな野菜しか見る機会がなかったので、私たちがお店で手に取る野菜の裏側を知ることができたと共に、無知だった自分が恥ずかしくもあり、この現状を地域の人たちを始め、地域の親子世代に伝えていきたいという想いが芽生えました。

 

そこで考えたのが、以下の2点です。

①   こども園での規格外野菜の販売

②   規格外野菜のおいしさを知ってもらうための加工事業

 

①   の規格外野菜の販売は、娘の幼稚園の園長先生に相談し、無人販売という形で不定期での開催が決定しました。実際に親子で規格外野菜の現状や、美味しさを知ってもらえるようにパネルも用意しました。

②   もう一つは、販売が難しくなった規格外野菜を加工して、多くの人に美味しさを知ってもらう事業です。

規格外でも、皮を剥けば中身は市場にでているものと変わらない場合が多いため、惣菜にして販売し、規格外野菜の味を知ってもらうための活動を始めようと思いました。

ただ、個人でやるのには限界があること、加工する施設がないと販売できないということもあり、こども園に併設しているカフェをお借りして、月に1回のみのスタートになりました。現在も月に1回程度ではありますが、惣菜の販売をしています。

 

このように、私たちが当たり前のように購入している食材の「裏側」は野菜だけに限らずあるかと思います。その現実を少しずつでも、ひとりでも多くの方に伝えていくことが私の使命だと感じています。

今後も、少しずつではありますが頑張って伝えていきたいと思います。

 

次回は、農業×食育の習い事「はたべる」についてのお話しをしたいと思います♪

この記事を書いた人

小野
オノ
エリカ
エリカ
プロフィール

柏市在住。管理栄養士で2児の母。地元の食材を使用している、こども食育教室“SUN”table KIDSを主宰する他、2023年4月から農業と食育をかけあわせた習い事教室「はたべる」も始動。地域の収穫体験や、援農ボランティアにも頻繁に参加し、仕事もプライベートも柏の野菜に囲まれて過ごしています。地域に住む子どもたちだけでなく1人でも多くの人に柏の野菜の魅力を伝えられるような活動に熱を注いでいます。

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