コロナ禍以降、全国のミニシアター映画館は、お客様の出控えの影響が大きく、
日本のミニシアターの草分け的存在である岩波ホール様の7月閉館(https://www.iwanami-hall.com/topics/news/5024)
などに象徴される様に、非常に厳しい状況の中で、お客様にスクリーンで映画を届け続けております。
正直、当館も例外ではございません。
一人でも多くのお客様にお運びいただけるように、様々な取り組みを行なっております。
その一つが、毎週土日に開催している映画監督トークショーです。
昨年10月に緊急事態宣言が明けてから、毎週土日に映画監督や映画俳優・スタッフの方々をお招きして、
45分間という長めのQ&Aとサイン会を行なっており、約8か月間で、64回を数えました(7/15現在)。
昨年10月~2022年7月15日までの登壇者一覧(64回分)
https://twitter.com/kinejun_theater/status/1533566466972299265
映画ファンを育てるなどと申すとおこがましい限りですが、
映画の作り手の皆様に直接、製作までの経緯やメイキングの裏話などを伺うことで、
少しでも深く映画を好きになっていただければ、また、ドキュメンタリー映画の場合は少しでも深く、
扱うテーマについて知っていただければと思い、実施させていただいております。
スマートフォンやタブレット、パソコン、テレビモニターなどでの映像の「確認」ではなく、
スクリーンで映画を集中して鑑賞して、作り手の方に直接質問しながら話を聞いて、
サインを頂いて交流するという一日の「体験」として、映画と出会っていただければ幸いです。
通常と同じ料金ですので、映画監督トークショーに毎週ご来場される常連のお客様も増えております。
ミニシアター映画ファンの皆様でしたら誰でも知っている某俳優さんは、
実は当館のQ&Aやサイン会の常連様で、お忍びで参加され、時に映画監督に手を挙げて質問もされてサイン会も並ばれています。
その方によると
「これだけじっくり映画監督の話を毎週聞ける映画館は、東京都内には無い。最前線の新鋭監督に、俳優として自分を売り込むチャンスでもあります。
このチャンスを活用しない手はない!!」とのことでした。
今後も、毎週土日に開催しておりますので、ぜひお運びください。時には、俳優の方がお隣に座っているかもしれません。
今後のトーク予定
■7/10(日)<キネマ旬報ベスト・テン名作特集>『あゝ、荒野 前篇』『あゝ、荒野 後篇』ご登壇者:岸善幸監督
■7/16(土)<学校ドキュメンタリー特集>『屋根の上に吹く風は』 ご登壇者:浅田さかえ監督
■7/17(日)<追悼・石井隆><相米慎二特集>『ラブホテル』 ご登壇者:松居大悟監督
■7/18(月)<城定秀夫×今泉力哉「L/R15」特集>『愛なのに』 ご登壇者:城定秀夫監督
■7/18(月)<城定秀夫×今泉力哉「L/R15」特集>『猫は逃げた』 ご登壇者:城定秀夫監督(脚本)、山本奈衣瑠さん、手島実優さん
■7/23(土)『波浪の月』ご登壇者:李相日監督
■7/24(日)『森のムラブリ インドシナ最後の狩猟民』 ご登壇者:金子遊監督、伊藤雄馬さん(言語学者)
■7/24(日)<学校ドキュメンタリー特集>『夢みる小学校』 ご登壇者:オオタヴィン監督
■7/30(土)『高津川』 ご登壇者:錦織良成監督、甲本雅裕さん、戸田菜穂さん、大野いとさん
■7/31(日)<キネマ旬報シアター・インディーズ>『僕の一番好きだった人』 ご登壇者:上村奈帆監督、平野鈴さん
■8/4(木)『死刑にいたる病』 ご登壇者:白石和彌監督