柏市で製作された幻の映画『長全寺』、12/24(土)ついに劇場初公開!
以前の連載でもお伝えして参りました様々な地域密着型映画の上映の取り組みですが、この年末年始に記念碑的な作品の劇場初公開を迎えます。
約3年前に柏市内で撮影されました、実在のお寺を舞台に描かれる自主製作のエンターテイメント映画『長全寺』です。
撮影後、コロナ禍となり、長全寺内での上映会やクラウドファンディングの参加者向けの都内上映会はありましたが、一般的な上映は行われませんでした。
私自身も、アップリンク渋谷の最後の支配人を経て、約1年半前にキネマ旬報シアターに参りましてから、柏市の様々なお仕事の皆様に、映画『長全寺』の話を伺いました。
「撮影の話は聞いたが、完成したのか」「上映の機会は無いのか」。
柏市内で撮影された自主製作の劇映画が存在する事を初めて知り、柏市の中で“幻の映画”のようになっておりました。
この1年半の間に、関係者の皆様に少しずつつないでいただき、ようやく川本淳市監督にたどりつきました。
2021年2月の長全寺内での上映会で披露されたバージョンを鑑賞して、当館で劇場初上映させていただくことになりました。
川本監督が全編を再編集して、音楽を変更した最終バージョンは、この12月に完成しましたので、今回が本邦初公開となります。
千葉県柏市に実在する「長全寺」の僧侶達が柏に住む人々の心に寄り添い、犯罪を防ぐ為に、江戸時代からのお勤め「説法頭巾」として世直しに奔走する!
ぼぼ全編、柏市ロケの活劇エンタテイメント映画『長全寺』は、キネマ旬報シアターにて、12/24(土)~1/13(金)連日10時~に劇場初公開されます(※元旦のみ休館/1/2㈪のみ12時~)。
脚本は映画『陰陽師』などの江良至、俳優『哭きの竜』主演などの俳優・川本淳市の初監督作品です。
初日は上映後、舞台挨拶とサイン会が開催されます。
登壇者:監督・川本淳市、主演・川原英之、脚本家・江良至、
曹洞宗別格地 長全寺 住職・武田泰道
(サイン会は、川本監督、川原さん、江良さんのみ)
私自身、約35年以上にわたり雑誌編集者として全国各地で転勤して働く間に、各地方都市の駅前の老舗の映画館が相次いで閉館して、郊外のシネマコンプレックスが広がる中、日本全国の各エリアのミニシアターが、地域社会と連携しながら、地域密着型映画の上映を行ない、街を活性化させている様子を数多く見てきました。
今回の上映が柏市はじめ、東葛地区の活性化につながれば、幸いでございます。
貴重な機会となりますので、ぜひスクリーンでご鑑賞ください。