柄シャツ男のこだわる理由 その3:地域密着のミニシアターの活動

柏マニアNo.
18
江﨑
エザキ
タケシ
プロフィール詳細

1990年代から2010年代まで、出版社やメディア企業などに在籍して時期に、映画を取り扱う情報誌といわれた雑誌やWEBサイト、全国の映画館の上映スケジュール取材センターなどを立ち上げながら、名古屋、大阪、沖縄など全国各地に転勤して働きました。

 

各地方都市の駅前の老舗の映画館が相次いで閉館して、郊外のシネマコンプレックスが広がる中、各エリアのミニシアターが、地域社会と連携しながら、地域密着型映画の上映を行ない、街を活性化させている様子を数多く見てきました。

 

当館でも、今年は2月に流山市出身の人気ジャズ・トランペッターの曽根麻央さんが主演の短編映画『トランペット』(ショートショートフィルムフェスティバル2021観客賞受賞作品)の1週間にわたる上映&毎日生演奏付きトーク&サイン会を行ない、流山ジャズフェスティバルの関係者の皆様、柏のジャズのライブハウスの皆様、東葛地区で学生に吹奏楽を指導されている皆様方にご協力をいただいて、連日多くのお客様にご来場いただき、大変盛況でした。

短編映画『トランペット』主演の曽根麻央さん

 

また、5月の<復帰50周年 沖縄特集>では、松戸の沖縄とつながろう会様をはじめ沖縄県人会の皆様に御協力をいただき、東京からも含め沖縄県ご出身の皆様に多数御来場いただき、各作品の監督トークイベントを盛り上げていただきました。

<復帰50周年 沖縄特集>『ばちらぬん』東盛あいか監督
<復帰50周年 沖縄特集>「緑の牢獄」黄インイク監督

 

そんな地域密着上映を進めている私のところに「北柏楽しいことやっちゃおうプロジェクト」の小齋さんが映画館に来られて北柏の森の中で、上映会をされたいとの御相談がありました。6月下旬の事です。

(小齋さんの柏マニアの記事はこコチラ

 

無料上映で、予算が無いお話でしたので、映画を通じて地域が活性化すればよいと思い、ビジネス抜きで未来の話かと御相談にのっておりましたが、途中から今年の8月6日と7日の上映というお話になりましたので、大急ぎで、上映機材・スクリーン・音響設備を現地で検証いただき、上映作品の配給会社を紹介しました。

司会進行を務める江﨑さん

 

上映した作品は『マジックツリーハウス』でした。世界的な人気の児童小説がアニメーション化された作品です。

©メアリー・ポープ・オズボーン / 「マジック・ツリーハウス」製作委員会

北柏の森にいつかツリーハウスを作りたいという小齋さんの夢ともリンクしていました。上映の2日間は天候にも恵まれ、地域のお子様方が多数参加されて、すばらしい上映会となりました。この作品にとっては、映画館や自宅で鑑賞する以上に、夏休みの夜の森の中が、最適の上映環境でした。参加されたお子様たちにとって、一生忘れられない映画鑑賞体験になったことと思います。

 

地域の多くの皆様に映画館を体験していただくために、柏はじめ東葛地区や千葉県各市の皆様と今後も連携して参ります。

 

10月22日(土)~28日(金)には、船橋市出身のアクション監督/コーディネーターとしても活躍するアクション俳優のHAYATEさん(真青ハヤテさん)が企画・総監督・主演を務め、松戸市出身で「脳卒中フェスティバル」代表の小林純也さんが共同企画した、映画『ファーストミッション』を上映。

12月3日(土)~9日(金)には、カシワカレークエスト2022のスタンプラリー上映として映画『カレーライスを一から作る』を上映します。(スタンプラリー期間:9月17日〜2023年1月31日 スタンプ対象:キネ旬カレーセット、映画『カレーライスを一から作る』)。

 

12月には、柏市でほぼ全編撮影した地域密着型映画の上映も予定しています。
そのお話は、次回にご紹介させていただきます。

この記事を書いた人

江﨑
エザキ
タケシ
プロフィール

元キネマ旬報シアター 副支配人・劇場運営 兼 番組編成担当(2023年2月末で退任)

 1980年代から「月刊シティロード」「週刊東京ウォーカー」などの雑誌編集者の映画担当デスク、2000年代は映画情報ポータルサイト「ムービーウォーカー」の立上げから約7年間編集長や全国映画館上映スケジュール取材センター「ムービータイム(現・角川アップリンク)」の立上げ・運営などを経て、渋谷のミニシアター映画館「アップリンク渋谷」の支配人に。 

コロナ禍により2021年5月の閉館後、2021年8月頃から柏・キネマ旬報シアターで、番組編成と劇場運営を行なっていました。

古今東西のすばらしい映画とお客様との出会いをお手伝いすることが、人生の使命です。

 

★2021年9月~2023年2月
キネマ旬報シアター 映画監督45分ティーチイン登壇者一覧(企画・運営・司会:江崎)
※コロナ第5波の緊急事態宣言の解除にともない、本格的に毎週土日の映画監督45分ティーチインを開始


※敬称略

2021.9.22
『由宇子の天秤』瀧内公美(本作品1回目)

2021.10.16
『その日、カレーができるまで』清水康彦監督

2021.10.23
『由宇子の天秤』『かぞくへ』春本雄二郎監督(本作品1回目)、梅田誠弘

2021.10.30
『由宇子の天秤』『火口のふたり』瀧内公美(本作品2回目)

2021.10.31
『東京自転車節』青柳拓監督

2021.11.4
『空白』二階堂新太郎(サプライズ舞台挨拶)

2021.11.7
『ちょっと北朝鮮まで行ってくるけん。』島田陽磨監督

2021.11.13(追加11.20)
『のさりの島』山本起也監督

2021.11.21
『生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事』佐古忠彦監督

2021.11.23
『うみべの女の子』ウエダアツシ監督、青木柚

2021.11.28
『くじらびと』石川梵監督

2021.12.4
『ゆきゆきて、神軍』(35mmフィルム上映)原一男監督

2021.12.5
『スズさん 昭和の家事と家族の物語』大墻敦監督

2021.12.11
『石巻市立湊小学校避難所』藤川佳三監督

2021.12.25&26
『水俣曼荼羅』原一男監督(2日連続)

2022.1.8
『いとみち』横浜聡子監督、駒井蓮

2022.1.15
『ひらいて』首藤凜監督

2022.1.22
『JOINT』小島央大監督、山本一賢、キム・ジンチョル、櫻木綾

2022.1.23
『三度目の、正直』野原位監督、川村りら、出村弘美

2022.1.29
『香川1区』大島新監督

2022.1.30
『由宇子の天秤』春本雄二郎監督(本作品2回目)

2022.2.12
『水俣曼荼羅』原一男監督(本作品3回目)

2022.2.12~13&15~18(6日間)
『Trumpet トランペット』曽根麻央(本作品1回目~6回目)

2022.2.19
<香港特集>
『香港画』堀井威久麿監督、前田穗高(プロデューサー)

2022.2.20
『寛解の連続』光永惇監督、小林勝行(リモート参加)

2022.2.26
『歩きはじめる言葉たち 漂流ポスト3.11をたずねて』野村展代監督、升毅

2022.2.26
<キネマ旬報ベスト・テン名作特集>
『本気のしるし《TVドラマ再編集劇場版》』深田晃司監督(リモート参加)

2022.3.5
『梅切らぬバカ』和島香太郎監督2022.3.12
『華のスミカ』林隆太監督、直井佑樹(プロデューサー)

2022.3.13
『ベイビーわるきゅーれ』阪元裕吾監督、伊澤彩織、三元雅芸

2022.3.26
『二重のまち/交代地のうたを編む』小森はるか監督

2022.4.2
『なん・なんだ』山嵜晋平監督、下元史朗

2022.4.9
『前科者』岸善幸監督

2022.4.16
<大江崇允、映画の術>
『美しい術』『かくれんぼ』大江崇允監督

2022.4.17
『牛久』トーマス・アッシュ監督

2022.4.23

<「キャプテン」原作漫画連載50周年記念企画>

『キャプテン劇場版』千葉一郎(ちばあきおプロダクション社長)、谷口忠男(元集英社編集長)

※運営のみ担当

2022.4.29
<濱口竜介監督作品全15本上映>
『親密さ』平野鈴

2022.5.5
<濱口竜介監督作品全15本上映>
『ハッピーアワー』砂連尾理(劇中ワークショップ指導)

2022.5.7
<復帰50周年 沖縄特集>
『ミラクルシティコザ』平一紘監督、玉代勢圭司

2022.5.8
『春原さんのうた』杉田協士監督、荒木知佳、新部聖子

2022.5.14
『ちょっと思い出しただけ』松居大悟監督

2022.5.15
<復帰50周年 沖縄特集>
『返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す』柳川強監督、中島歩

2022.5.21(追加5.23、5.25)
<復帰50周年 沖縄特集>
『ばちらぬん』東盛あいか監督

2022.5.22
『夢幻紳士 人形地獄』海上ミサコ監督

2022.5.22
<キネマ旬報シアター・インディーズ>
『ふゆうするさかいめ』住本尚子監督、カワシママリノ、鈴木美乃里

2022.5.29
『杜人(もりびと) 環境再生医 矢野智徳の挑戦』前田せつ子監督

2022.6.4
『ぼけますから、よろしくお願いします。おかえり お母さん』信友直子監督

2022.6.5
<キネマ旬報ベスト・テン名作特集>
『サウダーヂ』富田克也 監督

2022.6.11
『教育と愛国』斉加尚代監督

2022.6.12
『ウェディング・ハイ』大九明子監督

2022.6.12
<ウクライナ特集>
『ドンバス』小泉悠(東京大学先端科学技術研究センター専任講師)

2022.6.18
<復帰50周年 沖縄特集>
『緑の牢獄』黄インイク監督

2022.6.19
<ザ・ビートルズ デビュー60周年記念上映>
『ハード・デイズ・ナイト』藤本国彦(ビートルズ研究家)

2022.6.25
『ツユクサ』平山秀幸監督

2022.6.26
『マイスモールランド』川和田恵真監督

2022.6.26
<追悼 青山真治監督 北九州サーガ三部作 35mmフィルム特集>
『サッドヴァケイション』(35mmフィルム上映)斉藤陽一郎

2022.7.2
『瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと』中村裕監督

2022.7.3
<キネマ旬報ベスト・テン名作特集>
『喜劇 愛妻物語』足立紳監督、足立晃子

2022.7.9
『私のはなし 部落のはなし』満若勇咲監督

2022.7.10
<キネマ旬報ベスト・テン名作特集>
『あゝ荒野 前篇』『あゝ荒野 後篇』岸善幸監督

2022.7.16
<学校ドキュメンタリー特集>
『屋根の上に吹く風は』浅田さかえ監督

2022.7.17
<追悼・石井隆><相米慎二特集>
『ラブホテル』(35mmフィルム上映) 松居大悟監督

2022.7.18
<城定秀夫×今泉力哉「L/R15」特集>
『愛なのに』城定秀夫監督

2022.7.18
<城定秀夫×今泉力哉「L/R15」特集>
『猫は逃げた』城定秀夫(脚本)、山本奈衣瑠、手島実優

2022.7.23
『流浪の月』李相日監督

2022.7.24
『森のムラブリ インドシナ最後の狩猟民』金子遊監督、伊藤雄馬(言語学者)

2022.7.24
<学校ドキュメンタリー特集>
『夢みる小学校』オオタヴィン監督

2022.7.30
『高津川』錦織良成監督、戸田菜穂、大野いと

2022.7.31
<キネマ旬報シアター・インディーズ>
『僕の一番好きだった人』上村奈帆監督、平野鈴(本作品1回目)

2022.8.4
『死刑にいたる病』白石和彌監督

2022.8.13&14
<戦後77年 戦争映画特集><夏の神軍まつり>
<キネマ旬報ベスト・テン名作特集>
『ゆきゆきて、神軍』(35mmフィルム上映) 原一男監督(2日連続)

2022.8.20
『スープとイデオロギー』ヤン ヨンヒ監督、荒井カオル(プロデューサー)

2022.9.1
『PLAN75』早川千絵監督

2022.9.17
『島守の塔』五十嵐匠監督

2022.9.24
『劇場版 荒野に希望の灯をともす』谷津賢二監督

2022.10.1
『こちらあみ子』森井勇佑監督、大沢一菜、大関修士

2022.10.8
<キネマ旬報シアター・インディーズ>
『僕の一番好きだった人』上村奈帆監督、平野鈴(本作品2回目)

2022.11.6
『LOVE LIFE』深田晃司監督

2023.12.3
<カシワカレークエスト2022関連上映>
『カレーライスを一から作る』前田亜紀監督、大島新(プロデューサー)

2023.12.24
『長全寺』川本淳市監督、江良至(脚本)、川原英之、武田泰道(長全寺住職)

2023.2.4
『あした、授業参観いくから。』『幸福のスイッチ』安田真奈監督

2023.2.5
<『あちらにいる鬼』公開記念上映>
『全身小説家』原一男監督

2023.2.23
『ケイコ 目を澄ませて』三宅唱監督

2023.2.26
『夜明けまでバス停で』高橋伴明監督、梶原阿貴(脚本)

 

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