こんにちは。「かしわカレー図鑑」の編集長の波木です。
「かしわとカレーのよもやま話。」2回目は、かしわカレー図鑑の本誌でお店の記事を書いている、ライターの加藤良子さんに話を聞きました。
加藤さんは『ままてぃ』のアドバイザーで、『食器PRO』の『あの人を連れて来たい店』を担当。『柏でよりみちアディショナルタイムズ』の編集長でもあります。
地域の活動に関わることになったのは、マンションの購入を検討している人に向けて配布する、周辺の住環境をまとめたハンドブックなどの制作に携わったことがきっかけでした。
『各地域を調べ、良さを見つけて、よそから来る人に伝える』という、ハンドブックの制作で培われた経験が、今の活動にも生かされているのだそうです。
初めての感動を大切に
加藤さんはどのような思いで、かしわカレー図鑑の記事を書かれているのでしょうか?
「お店の方がどんな思いでお店を作って、日々経営されているか、という部分は、書くときに必ず入れたいところですね。
それがないと、どうして柏でカレーを出しているお店がこんなにあるのか、というところが伝わらないと思うので。
味に関しては多少説明を書きますが、個人差があるし、ただ『美味しい!』と言ってもしょうがないですし。
いい写真があるので、それを見たらある程度の質の良さはわかるじゃないですか。
だから、他とは違う点を説明したら、味に関しては『もう食べてみて!』っていう(笑)」
また、加藤さんは読者の視点を大切にしているのだとか。
「そんなにカレーを知らない人でも楽しんでもらえるように書きたいと思っています。カレーの初心者が取り残されないような、読んで美味しそうだと感じてもらえる記事。
取材では初体験の感動を毎回味わいたいので、その余白を残しながら、失礼のない程度に調べて行きます。はじめての喜びを表現したいから『へぇ!すごい!!』って本気で思って帰ってくるのが大事。調べ尽くしてから行くと、感動も何もなくなっちゃうのね。
なので、私はあまりカレーを食べに行きません(笑)」
お気に入りのお店って?
そんな普段カレーを食べに行かない加藤さんが通いたくなるお店ってどんなところですか?
「私、『カリー屋リリー』が好きなんですけどね。店主さんの雰囲気や姿勢が大きいだろうな、と思う。謙虚で、でもこれしか出さないっていう、あれがいいですよね。潔いっていうのかな。でも、カレーは確かに美味しいし。
あのお店のこぢんまりとした感じもいいのかな。誰もお客さんがいなければ、話もできるから、常連になりやすいところだと思いますよ。そして、迷わずメニューを決められて、サクッと食べられるじゃないですか。」
料理の味わいとお店の方との絶妙な距離感。居心地のよいお店で食べるカレーは格別です。
「あと『ルンビニ』も好きですね。多分回数的には一番行ってるんじゃないかな。
仕事場から近くて、メニューもたくさんあって、24時間いつでも開いてるし。お店の方もみんないい方々で、顔を覚えてくれているから、挨拶されると入っちゃう(笑)安心感があるよね。」
近くてどんな時間でも気兼ねなく行けるお店は、ついつい通ってしまいますよね。これを読んでいるみなさんも、そんなお気に入りのお店はありませんか?
「カレーに限らず何でもそうですけど、お店の方の雰囲気と味の好みの両方が自分にマッチするとお気に入りになるのかな、って気がする。
どちらかが違うと「一番のお気に入り」ではなく「まぁ、好きだから食べに行く」というところになるじゃないですか。」
料理を作ってくださった方との相性や、食べるシチュエーションによって、10人いれば10通りの美味しいカレーがあるのだと思います。
あなたの一番お気に入りのお店はどんなところですか?