かしわとカレーのよもやま話。7:フリーペーパーの作り方 前編 〜作る前に考えておきたい8つのこと〜

柏マニアNo.
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波木
はき
香里
かおり
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こんにちは。「かしわカレー図鑑」の編集長の波木です。

なんと「かしわカレー図鑑 vol.4」が「日本タウン誌・フリーペーパー大賞2019」のグルメ部門で優秀賞を受賞いたしました!

「日本タウン誌・フリーペーパー大賞」とは、全国各地のタウン誌やフリーペーパーの応募媒体の中から、誌面クオリティや読者の支持など、多彩な視点から審査され、評価の高い媒体が表彰されるものです。

これも柏市内で美味しいカレーを作られている飲食店の方々や、それを魅力的に伝える才能を持った柏にゆかりのあるクリエイターの方々、そして読者のみなさまのおかげだと思っています。どうもありがとうございます!

そんな訳で、かしわカレー図鑑のようなフリーペーパーの作り方を、2回に渡ってお届けしたいと思います。

■フリーペーパーを作る前に準備すること

白紙の状態から物を作り上げていくためには、最初に制作の指針となるものがあった方が取り組みやすいでしょう。私は以下のことを考えながらイメージを固めています。

1.発行する目的を明確にする

「そもそもなぜフリーペーパーを作るのか」「発行した後にどんな変化が生み出せるのか」「誰にメリットがある媒体なのか」「フリーペーパーの媒体の特性をどのように活かすか」などをじっくりと検討します。

2.誰に読んでもらいたいのか考える

発行する目的に合わせて、誰に情報を届けたいかを考えます。
年齢・性別・住んでいるところ・趣味趣向など、読んでもらいたい人の人物像が具体的に想像出来ると、作りやすくなることでしょう。
この時に、読者数がどの程度見込めるかを想定できると、発行部数も決めやすくなっていいですね。
ただ「自分の大好きなものを表現したい!」「読者よりも自己満足度重視!」というアーティスティックな方向性で制作する場合は、この限りではありません。

3.掲載内容を検討する

伝えたい情報を届けたい人の心に響くように、想定している読者を研究し、制作するフリーペーパーの全体コンセプトと誌面の企画内容を考えます。

4.体裁を考えて、制作に必要な素材を洗い出す

掲載する内容や予算などを考慮して、誌面の大きさやページ数を検討。そして、大まかな全体像を把握し、制作に必要な素材を洗い出します。

5.制作メンバーは?

フリーペーパーでは、掲載する情報(文章や写真)と、誌面を構成するデザインが必要です。
これらの制作を全て1人で行うこともできますが、そうなると作業量が多くなって大変ですし、完成するまでの時間もかかってしまうことでしょう。予算を考えながら、ライターやカメラマンなどの制作メンバーを検討します。

6.配布先について

あらかじめ配布先の検討をざっくりと考えておきます。
「情報を届けたい人はどこにいるのか」「協力してくれそうな配布先」「配布期間」を考えてから部数を決めた方が、不必要な在庫を抱えずに済み、制作コストを抑えることが出来るかも知れません。

7.予算

フリーペーパーの印刷費はもちろん、制作にかかる作業を誰かに依頼する場合は、その分の取材費などの人件費がかかります。
制作にかけられる予算・労力・時間がどれくらいかを把握し、作りたいものの理想と実現可能な範囲を鑑みて、折り合いをつけていくことがとても大事です。

8.制作スケジュール

いつまでに作るかをしっかりと決めることが重要です。ここのツメが甘いとズルズルとスケジュールが後ろ倒しになり、いつまでたっても出来上がらないという事態に陥ります。

■これらを踏まえた上で形を作り上げていく

ここまで考えていくと、制作するフリーペーパーのイメージが明確になります。これらを照らし合わしながら作り上げていきますよ!

次回はかしわカレー図鑑のメイキングを交えながら制作過程をお届けしますので、どうぞお楽しみに!

この記事を書いた人

80年生まれ

千葉県柏市出身

波木
はき
香里
かおり
プロフィール

柏市の魅力的なカレーを紹介するフリーペーパー「かしわカレー図鑑」の編集長。


都内のデザイン制作会社に13年間グラフィックデザイナーとして務めた後に独立。

現在は柏市を活動拠点として、柏まつりのポスター(2015年&2016年)、柏 de 吹奏楽 Party♪!のポスター、フリーペーパー「アディショナルタイムズ」などのデザインを手がける。

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