柏の折紙好き(のいろいろ)1:柏で折紙する人になるまで

柏マニアNo.
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勝川
カツカワ
ヒガシ
プロフィール詳細

みなさん、こんにちは。勝川東(かつかわひがし)と申します。
柏で折紙をしている、新社会人です。よろしくお願いします!

僕が、現柏市に住み始めたのは5歳頃、同じ幼稚園に通い続けられる距離で、松戸から旧沼南町に引っ越してきました。
一方、折紙を始めたのは4歳頃、誰もがやるように、幼稚園で手裏剣などを作るところからでした。虫が好きな僕に、難しめのカブトムシの本を買ってくれたことから、上達していきました。

地域の小学校と、中高は二松學舎大学附属柏に通っており、地元で過ごす時間が長かったです。

柏が好きだと自覚したのは2回、大学入学とコロナ禍襲来のタイミングです。

1回目は、東京大学に入学して、毎日渋谷を跨ぐようになってからです。柏駅前の過不足ない発展と、その周縁の木々や田畑などの、環境のバランスに感動していました。柏駅まで片道20分自転車を漕いでいましたが、夜の霧が肺に満ちる気持ちよさと言ったらありません。

 

2回目は、コロナ禍で部活動が制限され、自動車学校に通うようになってからです。なぜか千葉県は教習所がすぐに閉まらなかったため、ひとまず3週間毎日通っていました。家から5分で通えましたし、春先の空気は座学さえ心地よくしてくれました。なにより良かったのは、路上教習が馴染みのある道だったことです。特に、断片的な地理の把握が、それまでの記憶と一緒に統合されていく感覚がたまりませんでした。教習所を出てからも、地元をドライブしては、地図の道を塗りつぶして遊んでいました。

そうするうちに、柏でどんな活動があるのか、気になってきました。特に、僕はこれから再生可能エネルギーに携わるのですが、柏の葉スマートシティはそのモデルケースとして勉強したいと思いました。
一方、僕は2021年8月一杯、サークルの出版を主導していました。すると、それまで自分事でしかなかった折紙を、普及したいという気持ちが生まれました。

これらが重なった半年前から、手当たり次第に顔を出し始めました。

折紙を普及したいという原動力には、折紙は良いものであるという確信がありました。それは、僕が元々勉強が得意で、東大法学部に入学し、卒業できたのは、折紙の力だと実感していたからです。
それを自分なりに具体化したのが、「STEAM教育の趣旨の体現に、教材としての折紙が抜群」ということです。

 

『STEAM教育』というのは、科学、技術、工学、芸術、数学を通じて、知識の詰め込みではなく、能動性、創造性、課題解決能力などの、非認知能力を養うことが目的です。

折紙の特徴は、STEAMになぞらえて捉えられます。モチーフの生物や紙飛行機などは「サイエンス」、手づから作り上げることは「エンジニアリング」、作品の美しさを追究すれば「アート」、辺や角の二等分などの段取りは「マスマティックス」。

 

ただ「テクノロジー」は含んでおりません。しかしそれこそが、折紙の強みと言えます。
この時代、子供とスマホの関係で、悩む方は多いでしょう。そして大人でも、デジタルデトックスが叫ばれています。「紙」と「手」だけで完結することこそに、折紙の最大の価値があると考えています。
なにより、手元で何かが出来上がっていくというのは、本当に楽しいものです。

この考えを広めるために行ったのが、2月から3月にかけての、カシワテラスでの朝活折紙です。11月のアルコールインクアートの朝活に感銘を受け、継承させていただきました。

折紙と言うと、未だ幼稚な印象が強いですが、平日朝ということもあり、朝活の参加者の大半は大人でした。上記のようなことをご説明するとともに、実際にその意義と楽しさを、体感していただきました。

一人一人、折紙の得意が違うのが面白かったです。丁寧な人、速い人、図の理解力が高い人、立体的な作業の吸収が早い人、などがいました。そして、それに即して教えることが、とてもいい経験になりました。

1時間の中でも、参加者の方が上達していくのを目の当たりにして、「教材としての折紙」という仮説は確信となりました。社会人になってから、どれほど活動できるかはわかりませんが、折紙が社会を変えることを夢見ながら、生きていきたいと思います。

この一年間、そんな風にして執筆させていただきますので、また見ていただけたら嬉しいです。

この記事を書いた人

東京大学法学部卒業

勝川
カツカワ
ヒガシ
プロフィール

旧沼南町に来たのが5歳頃で、その前から折紙が好き。折紙サークルOristの『東大折紙』の出版を主導。カシワテラスでの『アサオリ』など、折紙の普及にも努める。

二松学舎大学附属柏中学校の第一期生。東京大学法学部卒業。今年度から自然電力株式会社に勤務。

折紙の他に、大学では躰道という武道にも注力。書道や将棋も好き。

参考サイト

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