「手賀沼を楽しむ7つの方法」3つ目は、手賀沼自然ふれあい緑道です。
手賀沼の大きな特徴の1つが、のんびり手賀沼散策ができ、気持ちの良い風を楽しめる、この緑道。
ジョギングやサイクリングで訪れたことがある方も多いはず。
今回は、その緑道を管理する(株)新松戸造園の手賀沼大好きっ子・新人スタッフの川上さんに、緑道の楽しみ方を教えてもらいます!
(ヌマベクラブ・鈴木)
はじめまして。㈱新松戸造園の川上直樹です。
今回私は「手賀沼の緑と音」をテーマにお話しさせていただきます。
私たちは「地域に密着し、人と自然が調和した持続可能なまちづくりに貢献したい」をひとつの目標にしている造園会社で、
千葉県立手賀沼自然ふれあい緑道の公園管理をしています。
手賀沼の湖畔空間をフィールドに活動しているヌマベクラブの仲間たちと協力しながら、手賀沼の魅力を感じられるイベントを企画したり、
緑道を訪れる方々が快適に過ごすことができるように…と願いながら日々公園管理に取り組んでいます。
千葉県立手賀沼自然ふれあい緑道は、手賀沼の南岸にあり、柏市北柏橋から柏ふるさと公園や北千葉導水ビジターセンター、道の駅しょうなんを経由し、
手賀曙橋にいたる9.4kmの遊歩道で、貴重な自然が残り、身近に自然に親しむことができる場です。
皆さんは「自然音」にリラックス効果があることはご存知でしょうか?
自然音とは、雨の音や動物の鳴き声など、人が介入しない自然の中から生まれる音です。
人工音を聞いている時、脳内は興奮状態になりますが、自然音を聴いている時は自律神経が安静になりリラックスできます。
緑道は、風の音・揺れる木や葉の音・虫や鳥の鳴き声など、たくさんの自然音に満ちています。
そして、耳を澄ませると水面が揺れる音や、魚がはねる音、鳥たちの息づかいがきこえてくるかもしれません。
様々な音の組み合わせが癒しの相乗効果を生み出してくれます。
緑道には、自然音をより感じ取れる仕組みの“集音イス”がありますので、体験してみてはいかがでしょうか。
緑道では音以外にも、リラックスできたり、ストレス軽減効果を得ることができたりします。
それは、自然を「見る」「嗅ぐ」「触れる」ことです。それぞれに心と身体を癒してくれる効果があります。
私たちは、緑道内にハーブや宿根草を中心としたガーデンの整備を進めています。
「見る」「嗅ぐ」「触れる」体験ができ、さらに染物やハーブティーの原料にもなりますし、花々が、緑道や手賀沼の風景に彩りを加えてくれます。
道の駅しょうなんからのアクセスが便利ですので、近くへお越しの際はぜひお立ち寄りください。
緑豊かな場所であっても、騒音が多かったり、舗装されていない歩きにくい場所では逆にストレスになってしまうことがあります。
しかし緑道にはその様なストレスの要因は少なく、安心して手賀沼の緑と風を感じることができます。
私たちは、美しい手賀沼や周辺環境を創り上げていくために「クリーンアップ大作戦」というゴミ拾い活動をしており、
一緒に活動してくれるボランティアスタッフを募集しています。
ヌマベクラブのメンバー、てがぬまパドルクラブさんと連携し、奇数月の第3土曜日に沼と陸の清掃活動を行っています。
地域住民だけでなく、地元企業も、里地里山のボランティアとして、CSR活動の場として、活動に参加しています。
また、子供たちがごみ問題について学ぶきっかけづくりにもなっています。
こうした連携を大切にし、共に学びながら豊かな手賀沼を将来につなげていきたいと思っています。
ジョギングやサイクリングといった趣味を楽しむ場としてはもちろん、気分転換をしたいときにも、
気軽に「千葉県立手賀沼自然ふれあい緑道」へお越しください。手賀沼の緑と風、そして音を感じて、きっと楽しい時間を過ごせると思います。