みなさんこんにちは。宮島衣瑛です。前回の記事を書いて1ヶ月が立ちますが、多くの方々に読んでいただいたようでとても嬉しく思っています。
CoderDojo Kashiwa で学んでいるのは子どもたちだけではありません。子どもたちにとって少し年上の高校生のお兄さん・お姉さんもたくさんのことを学んでいます。今回は、僕と一緒にCoderDojo 柏の葉を立ち上げた学生メンターの福田くんから、CoderDojo に高校生が関わるとどうなるかを書いてもらいました。
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みなさん、こんにちは。CoderDojo柏の葉でメンターをしている大学生の福田と申します。私は高校生の時にCoderDojoと出会いメンターとして子どもたちにプログラミングを教えていました。現在はその経験を生かし、「IT教育」について学びながら、プログラミングの楽しさを伝える活動を続けています。今回は、自分の経験を踏まえ「CoderDojoに参加することは、高校生にとって、その後の人生にどのくらい役立つか?」ということについて書いていきたいと思います。
【今後の社会で必要なスキルは何か?】
まずは、将来必要となる能力について考えてみましょう。インターネット上に情報があふれる現代では、自分が必要としている情報を世界中から取得することができます。このような社会では多くの情報の中から重要なことがらを抜き出し、それらを組み合わせ新たな知を創造する「創造力」が求められます。これは、これから迎える「AI」や「量子コンピュータ」が活用される時代でも必ず必要になる能力です。この「創造力」を早いうちから身に付けるにはどうすれば良いでしょうか?
【創造力を身に付けるには?】
かつてスティーブジョブスは「先を読んで点と点をつなぐことはできません。後から振り返って初めて出来るわけです」と話しています。これは彼が大学でなんとなく西洋書道を学んだことが、後にMacintoshを発売する際のフォントや字間機能に繋がった体験をもとに話しています。このように新しいものを創造するには、若いうちから様々なことを知り・体験することが必要だと考えられます。
【CoderDojoは創造性を育むのに最適な場所である】
CoderDojoにはSEやプログラマーはもちろん、動画撮影・編集者、デザイナー、教育者など、様々な分野で活躍している人が集まっています。これらの人々と関わることは、普通の高校生活で得られない貴重な知識や体験を得ることができます。私もCoderDojo柏に集まっている人たちと関わることで、IT教育に興味を持ち、大学でもIT教育を学ぶことにしました。中には、CoderDojoでプログラミング技術をより深く学んだことで、社会によりよいサービスを提供するために自分の会社を立ち上げた友人もいます。
このように CoderDojo では自分の専門とは異なる分野や知識に触れることができるため、創造力を育むには最適な場所と言えます。創造力を身に付けるには、幅広い分野へ触れ見聞を広め、日頃から知識の中から違う物同士を繋げあわせることが必要だと考えられます。
また、何よりもCoderDojoには多くの子どもたちが参加しています。子どもたちは、固定概念に囚われず様々な気づきを私たちに与えてくれてます。子どもたちが作った作品の中には「Windowsの起動音リスト」や「電車の自動券売機」など大人が思いつかないような、新たな物が創造されています。このような自由な創作物に触れることで自分の創造性に良い刺激を与えてくれると言えます。
【最後に】
CoderDojoには多くの高校生が参加しています。CoderDojo柏の葉は2015年から柏の葉高校の高校生が中心となって活動していますし、CoderDojo柏でも高校生がメンターとして活動しています。プログラミングができなくても大丈夫!子どもが好きな人、新たなことにチャレンジしたい高校生の皆さん、ぜひ友人と一緒にCoderDojoに参加してみてくださいね!