今回は、現在大学2年生のメンター杉尾くんに登場してもらいます。彼は高校生の当時 CoderDojo 柏の葉 の代表を務めていました。CoderDojo は子どもたちのためのプログラミング道場ですが、高校生にとってもプログラミングスキルだけでなく様々なことが学べる場所になっているようです。
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みなさまこんにちは。大学生の杉尾達也と申します。大学では主にJavaやC#を用いたプログラミングを学んでおり、ゲーム開発やVR、AR開発に興味を持ち、みんなが楽しめるようなコンテンツを開発できるよう活動しています。CoderDojo柏の葉では、メンターをし、一時期運営代表も任せてもらいました。そこでいろんな人と関われたり、運営側に立つことで様々な企画のお手伝いをすることができました。今回はそんな経験を経て、変わった私の考えをまとめようと思います。やりたいことがまだ明確でない、または漠然としている高校生の皆さんにこのことが伝わったらうれしいです。
私がCoderDojoに関わり始めたのは高校1年生(2016)で、先に関わっていた学校の友人からこういった活動があるから参加してみないか?と誘われたのがきっかけでした。本格的に関わるようになってからは、会場の準備や参加者の管理、イベントで行う企画の考案や司会運営、参加してくれた子どもたちにわからないところを教えたりと、今まで経験したことのないものばかりで最初は手間取ったり、緊張したりと大変でした。全体への連絡が遅れて運営が滞ってしまったり、参加者への募集に際して確認漏れがあり参加者の方々に迷惑を掛けてしまうなどの失敗を繰り返してきました。
CoderDojo のお手伝いを始めたころからなんとなく自分の進路を決めていた私でしたが、ここに通うまではCoderDojoの活動である子どもたちへ教える事や運営の事務仕事は特に進路には直接関係ないと考えていました。しかし、CoderDojoでの活動で得られる経験は自分が目指している仕事にも通ずるものがあると今では考えています。
例えば、参加してくれた子どもたちの質問にわかりやすく答えるということは、人に伝えるとき端的に内容をまとめることに繋がります。また、イベントの運営を任されたときには、段取りやタイムテーブルを纏めたり、ほかの運営の方や参加者の方への連絡、現状を把握して指示だしをすることなどを通じて、大人数で一つのことを成し遂げる事の大変さを学ぶことができました。
学校では、自分からやらなければいけないことを考えて行動する仕事はなかなかないと思います。
CoderDojoでの経験から学べる物は多く、そこで自分がどういう事が向いているのか、どういうことをやっていて楽しいか発見することができました。苦手なことや向いていないと思う事でもやり切ることで自分の自信にもつながります。
定期的に開催される作品発表会の場で、会場内が打ち解けられるようなアイスブレイクの企画考案だったり、イベントを中心となって指示する司会になったりと、心配性な私には最初はしんどい仕事もありました。しかし、これらを無事完遂できたときの達成感は他に代えがたいものでした。そんなこともあり、CoderDojoに関わる前はゲームを作りたいという夢は、ゲームに関わらず、人を楽しめるものを作りたいという考えの変化もありました。
将来なりたいものを探している人も、目標を定めて邁進している人も、ぜひいろんな体験をし、経験を積んでみてください。まったく無駄な経験というものはないと私は思います。とらえ方の問題でどんなことも活かせる場面があると思います。
新たに何か始めることは少なからず抵抗があったり面倒だったりと障害は付きものですが、得られる物はあると思います。自身の長所である強みや、苦手だという弱みを乗り越える自信をぜひ探してみてください。
人に物事を伝えることの難しさや、楽しんでもらえるような企画作成、運営における責任感を感じてみたいという方は、CoderDojoのメンターにぜひ参加してみてください。
お待ちしております。