これまでこの連載では関わっている大人たちを中心に、それぞれの立場から CoderDojo Kashiwa がどのような場で、なぜ関わり続けているのかについて紹介してもらいました。しかし、CoderDojo はあくまでも子どものためのプログラミング道場であり、主役は子どもたちです。今回は、参加してくれている子を代表して、小学6年生の西村くんに登場してもらいます。彼は小学1年生のころから CoderDojo Kashiwa に参加してくれている、かなりの古株参加者です。彼はどんなことに興味を持って、なにを魅力と思っているのかご紹介します。
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僕は小学6年生の西村護です。小学1年生の時から CoderDojo Kashiwa に参加しています。参加し始めたきっかけは僕の兄が参加しているのを見て、面白そうだと思ったからです。立場的には教師(メンター)と生徒(ニンジャ)の中間の、準メンターです。
CoderDojo Kashiwaに参加し始めてからの6年間で特に印象に残った事は、GPリーグというプログラミングのバトルに出演した事です。
僕はプログルというプログラミング言語と、Minecraft Education Editionという教育用のMinecraftで出場しました。プログラミングの大会に出るのは初めてだったので、もちろん緊張しました。いい経験になったし、自分の近く以外にもたくさんプログラミングを楽しんでる人がいるということが知れたので出場できてよかったです。
僕がCoderDojoで学んだことは2つあります。
1つ目はScratchの細かい所です。変数の使い方や定義ブロックなど、これまで知らなかったことを学びました。
2つ目はプログラミングをすることで得られる達成感や楽しさです。
難しかったプログラムが成功すると苦労した甲斐があったと思えます。
また、CoderDojoに通ってからは学校での過ごし方も変わりました。プログラミングの授業で出てくる内容は教わったことの時が多いのでとても楽です。他にもクラスメイトからもパソコン関連で頼られるようになりました。例えば、キャラクターの動かし方などです。
他人に教える機会はあまり無かったので頼られた時は結構嬉しかったです。
これからはCoderDojoの認知度や参加者がもっと上がるように少しずつでも広めていき、パソコンが苦手な人や体育会系っぽい人でも参加するようになってほしいです。自分の成長のためにも認知度の為にもみんなが興味を持つような作品を作りたいです。
僕にとってCoderDojoは2つ目のパソコンクラブのようなものです。
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いかがでしたでしょうか。CoderDojo での経験は、CoderDojo 以外の場でも役に立っていることがわかり、個人的にはとても嬉しく思いました。
2020年4月からプログラミング教育が本格的にスタートし、小学校でもプログラミングをする機会が格段に増えています。CoderDojo に来ている子どもたちはひょっとしたら先生よりたくさんのことを知っているかもしれません。子どもたちの学びの場は学校だけではありません。学校でプログラミングに興味を持ったら CoderDojo のような場所でもっと深めてほしいと思います。ここには、同じことに興味を持っている仲間たちがたくさんいるのです。